ベストセラー『お金が貯まるのは、どっち!?』の著者で、銀行支店長として数多くのお金持ちの習慣を見てきた菅井敏之さんいわく、「お金を貯められる人は、ものとのつき合い方も上手」だそうです。具体的にはどういうことなのでしょうか? お金が貯まる人と貯まらない残念な人の、選択の違いを解説してもらいました。あなたはどっちのタイプ?貯まる人には共通点があります

●食材や日用品は、特売でまとめ買いする?こまめに買う?


こまめに買う方が黒字になりやすい特売でまとめ買いするほうが安上がりな気がしますが、菅井さんによると、こまめに買う方が黒字になりやすいそうです。

「貯蓄を続けるためにもっとも大事なのは、毎月の収支をプラスにもっていくこと。特売だからと、まとめ買いすると、支出が一気に膨らんでバランスが崩れてしまいがちです」
無計画に買い込んで収支を赤字に転落させたうえ、食材を使いきれずに捨ててしまったらダブルでムダになります。残念な人に多いのが、この手の失敗。多少高くても、予算を考えながら、必要なものだけこまめに買って使いきった方がおトク。これが貯まる人が考える傾向なのだそう。

どうしてもまとめ買いをしたいのなら、予算を決めて買う計画性をもちましょう。●整理整頓はきちんとする?ざっくりでOK?

お金持ちの家は、ほぼ例外なくきちんと整理整頓されていますと菅井さんは言います。
「計画的に必要なものだけ買うから、ものがむやみに増えません。自己管理ができているから、ものを出したら元の場所に戻す、汚れたら放置しないですぐ掃除する習慣も身についています。同じ几帳面さでお金の出入りを管理しているから、お金が貯まっていきます」

一方で残念な人は、整理整頓ができていない傾向が強いそう。ものの管理ができていないと自分に本当に必要なこと、あるいは不足していることが把握しにくくなり、目標も立てにくくなります。結果的に、ますます負のスパイラルに陥ることに。●使う機会が少なくなったものは取っておく?潔く手放す?


お金を貯めたいなら、潔く手放す方が好ましい模様。
「たとえば、クローゼットを整理していて着なくなった洋服が出てきたら、潔く処分するのがお金持ちです。価値判断がハッキリしているので、高かった洋服でも、数回しか着ていなくても、『必要ない』と決めたら決断を先延ばしにしません。一方、『まだ着られるから』とキープするうち、クローゼットの中が不要なものでいっぱいになり、なにがあるのかわからなくて、重複買いやムダ買いが増えてしまうのが貯められない人です」

ちなみにこの考え方は、洋服だけでなく、雑貨や食品など持ち物すべてに共通するそう。なにごともしっかりと価値のある・なしを判断することが大切。価値観をあいまいにしていると、お金持ちへの道のりは遠のくばかりです●教えてくれた人
【菅井敏之さん】
三井住友銀行で支店長を務め、48歳で退職。アパート経営を始め、不動産収入は年7000万円。東京・田園調布にカフェも開店。著書に『お金が貯まるのは、どっち!?』、『家族のお金が増えるのは、どっち!?』(ともにアスコム刊)などがある。

<イラスト/ニシワキタダシ 取材・文/ESSE編集部>