すし店でシャリを残すのはルール違反?

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ダイエットをしている人の中には、料理の中でカロリーの高いものだけを取り除いて食べるという人も少なくありません。ただ、飲食店ではお客さんの食べ残しが問題になっているようです。

■シャリが山盛り… すし店の食べ残しに賛否の声

日本テレビの動画ニュースサイト「日テレNEWS24」でも、6月30日に“飲食店の食べ残し”について取り上げました。注目したのは、すし店で頻発する“シャリ”の食べ残し。ニュースではTwitterに投稿された写真を紹介したのですが、写っているのは皿に置かれた山盛りのシャリです。お客さんがネタだけ食べた残りで、似たような投稿が複数の人から上がっているとのこと。

これにはネット上で「ネタだけ食べるとか意味が分からない。最初から刺身を食べろって話でしょ」「シャリを残すつもりなら、すし屋に行っちゃだめ。勿体ない」「罪悪感なくやってるんだとしたら、どうかしてる」と厳しい声が相次ぎました。

ただ一方では「すし屋のシャリは大きすぎるんだよね。私もたまにシャリを残すことある」「途中まではシャリも食べてる。ただ一定の量を食べるとネタだけでよくなってくるのよ」といった声も。

番組では、チェーン店「すし銚子丸」でシャリの食べ残しを防ぐために、店側が「シャリ小さめ」で注文できるシステムをとっているとも紹介しました。通常のすしと比べてみると、シャリの大きさは通常の半分ほど。また通常のすしと同じ金額で「シャリなし注文」もできるといいます。これにはネット上でも「これくらいの大きさが丁度いい!」「いいシステムを考えたね。これなら色んなネタが楽しめそう」と称賛の声が上がりました。

■国も危機感… 農林水産省が都道府県に呼びかけ

食べ残しは国が対策を講じるほど重大な問題。今年の5月には農林水産省が“飲食店等における『食べ残し』対策についての留意事項”を作成し、都道府県などに向けて通知しました。内容は、消費者に対して「食べられる分だけ注文しましょう」と伝えたり、飲食店に対して「小盛りや小分けの商品をメニューに採用しましょう」と呼びかけるもの。

さらに昨年には、政府の広報や広報活動をまとめたポータルサイト「政府広報オンライン」で「『食品ロス』を減らそう」という記事を公開。日本の年間食品ロスが632万トンにものぼることを伝え、ロス削減の工夫として「セットメニューの中に食べられないものがあれば、注文の際にあらかじめ抜いてもらう」といったアイデアを紹介しました。

国を上げて解決に乗り出している“食べ残し”問題。無駄な食品ロスを出さないためにも、一人ひとりのちょっとした工夫が必要ですね。