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 昨年、フォントメーカーとして知られる米Monotypeに買収された、ビジュアルマーケティング・プラットフォームを提供する「Olapic」が、APACでの事業を拡大すると発表した。

 老舗フォントメーカーであるMonotypeは現在、デジタルマーケティング領域にもビジネスを拡大。2016年7月、SNSに投稿された写真をブランド企業が活用するためのツールを提供する米Olapic社を買収した。

 Olapicが開発したビジュアルコンテンツプラットフォームでは、Facebook、Instagramといった主要SNSに投稿された写真や動画をハッシュタグをもとに収集し、独自の画像分析アルゴリズムを用いて品質をチェックして絞り込む。ブランドのマーケティング担当者は、管理画面で掲載したい写真を見つけたら、Olapicが用意したテンプレートを使って投稿者の許可を得たうえで、自社サイトに商品の利用例として掲載するといった活用が可能になる。

 Olapicは今回、ブランドのインフルエンサーおよびユーザーが投稿するコンテンツ(UGC)の利用拡大をサポートするため、アジアパシフィックで戦略を拡大することを発表。すでに、TSIホールディングスでは、JILL by JILLSTUART、Free's Mart、N. Natural Beauty Basic、PROPORTION BODY DRESSINGがOlapicのプラットフォームを利用している。

 今年4月に来日したOlapicのAPACディレクター、マーリウス・クリアニング氏は、これからのブランドのイメージ戦略についてこう語っている。「現在、多くの写真がSNSにあふれていますが、発売前の商品の写真を撮れるのはブランド自身です。公式コンテンツでは自分たちが伝えたいものをしっかり表現し、裾野まで浸透するよう先導する役割がある一方、UGCはけた違いにボリュームが大きい。ブランド企業、ユーザーに表現をゆだねることができれば、Olapicを通じていつもフレッシュなコンテンツを提供することができます」。

 さらにOlapicでは、採用したコンテンツやその投稿者が売上にどれくらい貢献したかをECサイトのカートとAPIで連携することによって分析することも可能だ。

 「中国では、インフルエンサーがECに与える影響が非常に大きくなっています。日本は良質なコンテンツが多い。写真のクオリティが高いというだけではなく、それほど知名度の高くないブランドであっても、調べてみると結構な数の写真がSNSに上がっています。こうしたバラエティの豊かさも、日本のアドバンテージと言えるでしょう」(クリアニング氏)。

MarkeZine編集部[著]