文大統領(左)は国防相・雇用労働相の任命延期を決めた(イメージ)=(聯合ニュース)

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◇文大統領が国防相らの任命延期 与党の要請受け
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、与党「共に民主党」の禹元植(ウ・ウォンシク)院内代表の要請を受け、国防部長官候補の宋永武(ソン・ヨンム)元海軍参謀総長、雇用労働部長官候補の趙大ヨプ(チョ・デヨプ)高麗大教授の長官任命を数日遅らせ、補正予算案と政府組織法の審議を巡り野党の協力を求めることを決めた。韓国青瓦台(大統領府)の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官はこの日の記者会見で、禹院内代表が「1日も早く内閣の人選を完了して国政を充実させようとの青瓦台の立場は十分に理解するが、国会での補正予算案の処理など、国会正常化のため最後の力を尽くせるよう、数日間の時間がほしい」と大統領に要請したと説明。これに対し、文大統領は党の切実な要請を受け入れると述べたという。

◇野党3党 国防相らの任命延期に強く反発 
 保守系最大の「自由韓国党」、中道系「国民の党」、保守系「正しい政党」の野党3党は11日、韓国政府と与党が野党に対し国会の正常化を説得する時間を確保するため、宋永武国防部長官候補、趙大ヨプ雇用労働部長官候補の任命延期を決めたことについて「政治的小細工」だと強く反発した。政界では当初、両長官候補者の人事聴聞報告書の第2回採択期限翌日のこの日、文大統領が2人の任命を進めるものとみていた。
◇文大統領「野党は補正予算・政府組織改編に協力を」
 文大統領は11日午前、青瓦台で閣議を開き「野党が補正予算案と政府組織の改編を人事問題や他の政治問題と関係づけようとすることは非常に残念だ」と述べた。また、「これまで外交関連で多くの仕事があり、長い時間が過ぎたような感じがしたが、帰国してみれば国会の状況は一歩も前に進めなかった」と指摘し、「補正予算と政府組織の改編だけは野党が大局的に国家のために協力してくれることをお願いする」と訴えた。
◇米陸軍第8軍司令部 ソウル南方の平沢で庁舎開館式
 韓国に駐留する米陸軍第8軍司令部が、駐屯地をソウル中心部の竜山からソウル南方にある京畿道・平沢のキャンプ・ハンフリーに移転する作業を終え、11日に新庁舎の開館式を開いた。米第8軍司令部の移転は、各地に点在する在韓米軍基地を統廃合し安定した駐留環境を整備することを目的とした在韓米軍平沢移転事業の一環。
◇大統領息子の疑惑に絡む資料捏造 野党元幹部の逮捕状審査
 中道系野党「国民の党」が大統領選で対立候補だった文大統領の息子の就職を巡る特別待遇疑惑を取り上げた際に公表した資料が捏造(ねつぞう)されていた事件で、関与が疑われている同党のイ・ジュンソ元最高委員が11日午前にソウル南部地裁で開かれた逮捕状発付の可否を決める審査に出席した。地裁に到着したイ氏は記者団に対し「当惑している」として容疑を強く否定し、「捏造されたと知らなかったことについて、(法廷で)集中的に話す」と述べた。
◇ソウルなど中部地方 豪雨で浸水被害相次ぐ
 韓国で出されていた大雨警報は全て解除されたが、ソウルなど中部地方を中心に11日にかけて豪雨による浸水などの被害が相次いだ。国民安全処と気象庁などによると、9日から11日午前5時までの中部地方の降水量はソウル266ミリ、光明235ミリ、富川218ミリ、高陽206ミリ、加平203ミリ、南楊州199ミリ、世宗134ミリを記録した。また南楊州は10日午後9時から1時間に54ミリ、楊平は午後11時から1時間に56ミリの豪雨に見舞われた。
◇5月までの税収超過1兆円 補正予算財源に活用
 税収増の傾向が続く中、5月までの税収超過分が11兆ウォン(約1兆930億円)を超えた。企業の好況で法人税が大きく増加した。税収超過分を雇用関連の補正予算に活用することを見込む韓国政府の負担が減った形だ。政府は先月、11兆2000億ウォン規模の雇用関連の補正予算案を国会に提出し、今年予想される税収超過分8兆8000億ウォンを財源として活用する方針を示していた。
◇船舶・半導体が好調 7月上旬も輸出増
 韓国の輸出は7月に入り大幅な増加を示したことが11日分かった。関税庁によると7月1〜10日までの輸出額は143億ドル(約1兆6350億円)で、前年同期比38.5%増加した。輸出額は先月、前年同月比13.7%増加し、昨年11月から8カ月連続で増加を続けた。輸出が8カ月連続で増加したのは2011年12月以来5年6カ月ぶり。先月の輸出額は514億ドルで、月間ベースとしては14年10月(516億ドル)に続き、2番目に多かった。船舶・半導体の好調がけん引した。