「朝が変われば、毎日が変わる」──。通勤時間をずらし、ラッシュによるストレスを軽減して生産性向上を期待するという「時差Biz」が7月11日にスタートした。昨年の都知事選で「満員電車ゼロ」を公約に掲げた小池百合子知事が主導し、働き方改革の一環として行われる。

期間は25日までで、民間企業や鉄道事業者など250社ほどが参加する。

東急電鉄は6時台に「時差Bizライナー」を運行

都は時差Bizがもたらす効果を、「朝に家族と過ごす時間が持てる」「早く出勤した分、夕方以降の時間帯を楽しめる」「通勤ストレスの軽減で、働く意欲や生産性の向上」とし、ワークライフバランス向上を目指す。

参加企業は、フレックスタイムや、本社以外で仕事ができるシェアオフィス勤務、テレワークなど様々な働き方を実施する。早く出社をする社員に特典を用意する企業もある。資生堂では、汐留オフィスに朝早く出社した社員先着100人に対し、パンやドリンクのついた朝食セットを提供する。

混雑緩和を意図して、鉄道会社も時差出勤を奨励する。東京都交通局では「朝活応援・時差Bizキャンペーン」を実施。始発から7時半までなど指定された時間帯に、対象駅で買い物をすると、高級トースターなどが当選する抽選への応募参加資格を得られる。

首都圏屈指の混雑率で有名な田園都市線を運営する東急電鉄は、11日から朝6時台に「時差Bizライナー」なる臨時特別列車を運行する。また7時半までに渋谷駅を通過する人には、東急グループはじめ複数企業と連携したクーポンを配信する。

公式ツイッターアカウントのフォロワーは125人 周知は芳しくない

初日の反応はどうか。ネットの反応を見ると、

「そういえば今日から『時差BIZ』の推進が始まるそうですね。夏場の通勤ラッシュが少しでも緩和されるといいですね〜」

「自分に合った時間で勤務が出来るのはいいね。それぞれ、バラバラの時間になれば満員電車も減るかもしれない」

など賛同の声が挙がる。

しかし歓迎する人ばかりではない。もともと乗客が少ない早朝時間帯を利用する人はこう愚痴をこぼす。

「朝の電車がいつもより混んでるって思ったのは『時差ビズ』とやらのせいなのか……早くしてた側からしたらただの迷惑」

早く出勤し、夕方以降を有意義に過ごせるかというと、

「時差biz退勤したけど周りはまだ働いてるし眠いしで帰って結局寝るしかないんよなあ……」

というツイートもあり、あまり楽しめていないようだ。

そもそも「時差Bizを知らない」という人もおり、都は駅にポスターを掲示するなどしたものの、周知は十分に行えていないようだ。時差Biz運営事務局の公式ツイッターアカウントは、11日午後4時現在で、フォロワーはわずか125人というありさまだ。

「プレミアムフライデーの二の舞のごとく定着しないだろうなぁ」など冷かなな視線も少なくない。「プレミアムフライデーとか時差Biz実施よりも、給料上げた方がよっぽどストレスフリーだし消費に繋がる」という声も出ていた。