【特集】君は覚えているか!? レアでワイルドなアメリカン・スーパーカーを振り返る!【第〇回】

SSC「エアロ」
シェルビー・スーパーカーズ(SSC)(現SSCノースアメリカ)は1999年、世界最速という得意な分野でブガッティ「ヴェイロン」を打ち負かすために設立された。いろいろな手段、そして速さがあることを示している。だが、ブガッティが取り組んだ複雑なエンジニアリングとは違い、SSCはさらにもっとシンプルな方法を採用した。

ワシントン州に本社を構えるスタートアップ企業のSSCは、ミッドシップエンジンのスーパーカーを設計。長年移り変わる数多くのスーパーカーのひとつと間違えられやすいかもしれない。そして、自分のことを次のフェッルッチォ・ランボルギーニだと考えているような裕福なエンスージアストたちが出資している。だが、装備しているものは破壊的だ。全能で、強烈。エンジンは、シボレーのスモールブロックV8を搭載し、徐々に大型化し、エアロが終了するまでリチューンが続けられた。2004年に最初のモデルが公開され、6.2リッターのスーパーチャージャーを搭載し、782hpという見事な馬力を発生。そして2013年に最終モデルである「アルティメットエアロXT」を発売。6.9リッターツインターボエンジンを搭載し、1300hpという驚くべき馬力を発揮した。

SSCのアルティメットエアロは長い間、ブガッティと決着のつかない争いを繰り広げてきた。2005年にヴェイロンが最高速度253.81mph(約408.46km/h)を記録すると、2007年にこのアメリカン・スーパーカーはそれを超える256.18mph(約412.28km/h)を叩き出した。これが欧州の自動車メーカーの闘争心をさらにあおり、257.87mph(約415km/h)を発揮するブガッティ「ヴェイロン スーパースポーツ」が生み出された。それに対しSSC社の創設者、(キャロル・シェルビーとは無関係の)ジェロード・シェルビー氏は「トゥアタラ」をさらに進化させたバージョンの計画を公表したが、それ以来続報は届いていない。そしてその後、別の新たなアメリカ製スーパーカーが台頭し最速の座を奪っていった。


ヘネシー「ヴェノムGTスパイダー」

世界最速のクルマと言ってほぼ間違いなしのヘネシー「ヴェノムGT」抜きにしてアメリカン・スーパーカーを語ることはできない。同車は(見た目から分かると思うが)ロータス「エキシージ」をベースに、オールドファッションなアメリカ製スポーツカーとして馴染むよう大幅な改良が施された。7.0リッターツインターボV8エンジンを搭載したベースのヴェノムGTは最高出力1,244hpを発揮し、「ヴェノムGTスパイダー」はさらに狂気的な1,451hpを発生する。

軽量ボディから放たれる驚異的なパワーによって、ヘネシー社のクルマは新記録を樹立した。2014年に行われた計測で、ヴェノムGTは最高速度270.49mph(約435.31km/h)、オープントップのヴェノムGTスパイダーは265.6mph(約427.4km/h)を達成しコンバーチブルの世界最速記録を更新した。1回のみの走行だったことと生産台数が認定基準の台数を満たしていなかったことから公式記録とされていないが、ヴェノムGTは2013年に0-186mph(300km/h)を驚きの13.63秒で加速し、世界最速のクルマとしてすでにギネス世界記録に認定されている。

今後、ヘネシー社からさらなる記録更新が発表されても我々は驚かないだろうが、それ以上にアメリカの地から既存のスーパーカーを超えるクルマが登場するかもしれないことに興奮を覚える。想像力とスピードへの渇望、それこそがアメリカの真髄なのだ。今後もこの国から目が離せない、なぜならアメリカン・スーパーカーの物語はまだ終わっていないからだ。

By Autoblog Staff

翻訳:日本映像翻訳アカデミー