比較的暑さに強い犬種とは?

犬は汗腺が肉球にしかなく、舌を出して呼吸すること(パンティング)で体温をコントロールしています。そのため体温調節が得意ではなく、「寒さに強く、暑さに弱い」といわれています。

その中でも原産国によっては「比較的暑さに強い犬種」というのも存在します。今回はそんな「比較的暑さに強いといわれている犬種5選」をお送りします。

なお、大前提として犬はどの犬種も「人間より暑さには弱い」ので、飼育する際の温度管理にはしっかりとご注意ください。

オーストラリアン・キャトル・ドッグ

オーストリア原産のオーストラリアン・キャトル・ドッグ(Australian Cattle Dog)。オーストラリアの広大な土地にいた荒っぽい牛を制御するために作られた牧畜犬です。暑い気候と荒れた土地でも長時間移動できる体力を持っていることから、暑さには比較的強いといわれています。

ファラオ・ハウンド

南ヨーロッパのマルタ共和国原産のファラオ・ハウンド(Pharaoh Hound)。野ウサギ狩りを行うサイトハウンド(視覚狩猟犬)です。古来から存在してきた「原始犬」の一犬種であり、外貌は3000年前からほとんど変わっていないといわれています。

暖かい地域の場合は屋外飼育が可能であるといわれているため、比較的暑さには強いです。しかし、飼い主と過ごすことが好きだという特性もあるため、室内飼いが勧められています。

ジャック・ラッセルテリア

イギリス原産のジャック・ラッセルテリア(Jack Russell Terrier)。可愛らしい見た目の小型犬ですが、自分より体の大きなキツネなどを追う狩猟犬として改良されました。

1年を通して狩猟ができるように作られたため、比較的暑さには強いといわれていますが、湿気には弱いため高温多湿での飼育には注意が必要です。また、大型犬と同じくらいの運動量が必要な犬種です。

バセンジー

中央アフリカ原産のバセンジー(Basenji)。アフリカのコンゴで部族と狩りをしながら暮らしていたのを発見されたといわれています。「古代犬」の一犬種だとひとつだといわれており、小動物専用の狩猟犬として活躍していました。

暑いアフリカに適応した短い被毛を持つため、比較的暑さへの耐性があるといわれています。大変活発で利口な上、好奇心も強い犬種です。運動時間はしっかりと長めに確保し、頭を使った遊びをさせてあげましょう。

ダルメシアン

ユーゴスラビア原産のダルメシアン。馬車の伴走犬、セントハウンド(嗅覚獣猟犬)として活躍してきました。耐久力があり、活発な犬種だといわれています。

温暖な地域では屋外飼育ができますが、人間とのコミュニケーションが必要なため室内飼いが勧められます。しっかりとした運動量も必要なため、毎日たっぷりと散歩をさせてあげましょう。歩くだけでなく、走りを入れた運動も必要です。

ローデシアン・リッジバック

南アフリカ原産のローデシアン・リッジバック(Rhodesian Ridgeback)。ライオンやカバ、ゾウといった猛獣を狩る獣猟犬や番犬として活躍してきました。暑い気候で活動するのに適した短毛を持ちます。

暖かい気候の場合は外で過ごすこともできますが、眠る場所は室内に作ってあげるといいでしょう。また、走ることが大好きな犬種のため、しっかりと運動時間を確保してあげましょう 。

柴犬

日本犬のひとつである「柴犬」。6種類いる日本犬の中でも特に日本の気候に適した犬種だといわれています。縄文時代から日本にいたと伝えられており、日本の四季に合わせて夏には薄毛に、冬には厚毛に生え変わります。

なお、日本の気候に適しているといっても、現在の猛暑には適していないため、やはり気温や湿気には注意が必要です。

日本の天然記念物に指定されている犬種は「柴犬」の他に、「北海道犬」「秋田犬」「甲斐犬」「紀州犬」「四国犬」がいます。

ブル・アラブ

オーストラリアが原産のブル・アラブ(Bull Arab)。牛や豚、馬の管理を行う牧畜犬として、また野生のイノシシやイノブタを狩猟するための狩猟犬として改良されてきました。俊足でパワーがあり、暑さに強い犬として作られたため、比較的暑さに強い犬種といわれています。

原産国であるオーストラリアでも珍しい犬種であり、そのほとんどが実用犬として飼育されているそうです。

まとめ

原産が暑い国であったり、暑い環境下で長時間の作業をさせることを想定して作られた犬種は比較的暑さに強いといわれています。

しかし、暑い場所が得意だといっても「湿度」には弱いため、高温多湿の日本の夏は犬にとっては厳しいです。また、これらの犬種は身体の構造上、「知的活動を取り入れた運動」や「たっぷりとした運動」も必要だということが分かりました。

今回は比較的暑さに強い犬種を紹介しましたが、本来「犬は人間よりも暑さに弱い」というのは大前提として覚えておいていただけたらと思います。

犬の原産や本来の役割、得意不得意を知ることで、愛犬のことをより深く愛することができます。今回はそういった意味も込めて「暑さ」への耐性を元に犬種を紹介しました。愛犬の特性を知り、より良い環境で過ごせたらいいですね。