新北市政府環境保護局提供

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(新北 11日 中央社)新北市政府は10日、漁船で構成される海洋清掃隊「藍海艦隊」を結成した。メンバーの漁船らは今後、漁の合間に海洋ごみを積極的に回収して持ち帰り、海岸のクリーンアップを目指す。先月ヘリコプター墜落事故で死亡した映画監督、チー・ポーリン(齊柏林)さんの遺志を行動で受け継ぐ意味合いも込められているという。

チー監督のドキュメンタリー映画「天空からの招待状」(看見台湾)は、空撮で上空から見た台湾を映し出す作品で、美しい風景が広がる一方、過剰開発や汚染で危機にさらされる自然も赤裸々に映し出され、観客の問題意識を喚起した。ドキュメンタリーとしては異例の大ヒットとなり、先月8日に第2弾の製作が発表された直後、10日に墜落事故が起きた。第2弾では、台湾の海岸線や漂着ごみなど、海の環境にもスポットを当てる予定だった。

同市が海洋ごみ削減への取り組みとして「藍海艦隊」の結成を決めた5月当時、チー監督は、同艦隊の活動が始動したら共に海に出て、空から海の現況を撮影する意思を表明しており、7月に撮影に取り掛かる予定だった。葉恵青副市長は、環境保護の精神をしっかりと受け継ぐことで、台湾を心から愛した監督との約束を守りたいと語っている。

同市によると、管轄区域内の漁業協同組合を通じて漁船に参加を呼び掛けており、年内に200隻が加入する見込みだという。

(黄旭昇/編集:塚越西穂)