Blackmagic Design製品事例:ABCのドラマ「The Warriors」の場合

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Blackmagic Designの発表によると、オーストラリア先住民を主人公に据えたABCのドラマ「The Warriors」の撮影において、ジョン・ブローリー撮影監督がURSA Mini 4.6K PLをAカメラとして使用し、Blackmagic Micro Cinema Cameraをサブカメラとして使用したという。また同作のカラーコレクションは、メルボルンに拠点を置くSoundfirmが行った。

「The Warriors」は、メルボルンを拠点として、オーストラリア式フットボールの世界における人間関係やビジネス面を、実際の状況に忠実でありながらユーモアと感動を交えて描いた作品。3人のルーキーとベテラン選手の目を通して個人としてのアイデンティティ、人との繋がり、成功、失敗、名声の誘惑など人生の壁がテーマの物語だ。

ブローリー氏は、オーストラリアで実力のある人気撮影監督としての地位を確立している。オーストラリア映画テレビラジオ学校で修士号を取得以来、「Queen Of The South」「The Beautiful Lie」「Hunters」「Offspring」「Puberty Blues」「Party Tricks」「Underbelly」「Hiding」などの劇場映画やテレビ番組のクレジットにその名を連ねてきた。

同作はメルボルンの様々なロケ地に加え、最北部に位置するキンバリー地域で撮影され、自然で、真実を描くことが重要視された。

ブローリー氏:この撮影にあたり、真実をありのままに映し出すことに決めました。この物語を見守るだけでなく、実際に経験したかったんです。的確に反応し、物語に入り込めるカメラが必要でした。サイドラインから傍観するのではなく、試合中に一緒に走れるカメラが欲しかったんです。

Blackmagic Designの4.6Kセンサーは優れたルックが得られ、特に肌のトーンの扱い方が気に入っています。細かく調整する必要なく思い通りの結果が得られます。Aカメラとして撮影に使って、ほかのカメラにマッチさせずに済んだ初めてのカメラです。URSA Mini 4.6Kからの映像だけを扱う場合、狙い通りのグレーディングができます。

試合の激しさを正確に表現するために、ブローリー氏は複数のURSA Mini 4.6K PLカメラおよびBlackmagic Micro Cinema Cameraを使用して、試合中のアクションや出演者の演技を余すところなく撮影した。これにはフットボール自体からの視点も含まれる。

ブローリー氏:URSA Miniは非常に柔軟性の高いカメラで、極めて高い解像度のセンサーを搭載しているので、設定が終わったらカメラ自体で素晴らしいルックが得られます。AおよびBカメラは手持ち用にセットアップし、CおよびDカメラは大きなレンズ、レール、外付けビューファインダーなどを取り付け、制作モードカメラとしてセットアップしました。これにより、シーン内で手持ちカメラと制作モードカメラを瞬時に交換できました。

4.6Kカメラが物理的に入れない場所での撮影ではMicroカメラを使用しました。手持ちカメラの代用として俳優が使用し、その後スタッフがフッテージを確認する必要がある場合に使用しました。また、防犯カメラのフッテージとしても使いました。

さらに、くり抜いたフットボールにBlackmagic Micro Cinema Cameraを埋め込んで作った「フットボールカメラ」を俳優や選手に渡しました。ボール視点で試合中のパスやキックが撮影でき、ほかの方法では見ることのできないユニークなショットが得られました。

出演者の多くが俳優業に初めて挑んだ状況だったことから、演技の妨げにならないように可能な限りクロスショットで撮影する手法が取られ、演技が最優先されるようにしたという。

ブローリー氏:俳優たちの演技が優先となるように細心の注意を払いました。URSA Mini 4.6Kのような小回りが利くカメラは、ほかと比較して手持ちカメラとして長時間使用でき、ルックを妥協する必要もなかった点で今回のプロジェクトにとって完璧でした。通常、小型で低価格のカメラはビット深度コーデックが低めなのですが、URSA Mini 4.6KではProRes 444で撮影できたので非常に柔軟にグレーディングできました。異なる照明が入り混じった状況でもうまく対処でき、照明をどうしても撮影時に調整できない場合、グレーディングで補正できるので安心できました。

作品はオーストラリアの最も過酷な気象条件下で撮影されたが、URSA Mini 4.6Kの耐久性はどのようなショットでも撮影できる実力を発揮したという。

ブローリー氏:オーストラリアの西北にあるウォームンで撮影された第7話では、非常に大変な状況での撮影となりました。毎日45°C前後にもおよぶ状況でも、カメラは熱や土埃にも屈せず、問題を起こすことはありませんでした。8週間の撮影で、機能停止やグリッチの発生は一度もありませんでした。毎日最低5〜6時間に渡りラッシュの撮影を行っても、カメラは一度も止まることはありませんでした。