クビにならずに上司を批判する方法

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以下は読者のエマから寄せられた相談だ。

ブルースへ

先週、私の上司のスティーブが、自費出版したリーダーシップについての本をチーム全員に配り、「強要はしないが、アマゾンにレビューを書いてくれたら嬉しい」と言いました。そしてさらに笑顔で「もちろん、五つ星評価がいいな」と言って、仕事に入りました。

本を読みましたが、ひどくはないけれど、五つ星の価値は明らかにありません。良くてもせいぜい三つ星です。

私は文章を書くのが得意で、その本はまだまだ改善の余地があると思います。少し手を加えれば素晴らしい本になり、伝統ある出版社からの出版も不可能ではないと思います。ですが、スティーブは怒りっぽく、私の意見を伝えたら怒るのではないかと心配です。会社での昇給、昇進、雇用などにも影響するかもしれません。

アマゾンで上司の平凡な本についてうそは書きたくありませんが、上司と不仲にもなりたくありません。どうしたらいいでしょうか?

エマ

エマへ

ここでは、あなたにとって重要な3つの価値観が危険にさらされている。それは、真実を伝えること、上司と良好な関係を維持すること、そして仕事を続けること。この3つを失うことなく解決する方法は果たしてあるのか?

答えはイエス。その解決方法とは、批判を「褒め言葉でサンドイッチする(挟む)」スタイルだ。

1. 相手が喜ぶような心からの褒め言葉を言う
2. 「私」を主語にして懸念を伝える
3. 前向きな形で話を締める

この批判方法は、上司が部下に話をする場合によく紹介されるが、逆方向にも使える。

実行するには、上司と自分だけの場所で、誰にも邪魔される心配がなく話せる時間と場所を見つけることが大切。まずは「おめでとうございます! 本を書き上げるなんて、素晴らしいですね」と話し始める。そして本の中で、例えば自分が感銘を受けたエピソードなど、良かった点についてコメントする。

まずは本心から肯定的な事を述べることで、スティーブはあなたが言うことにより耳を傾けてくれるようになる。

そこで伝えるべきことを言うのだが、批判的に聞こえないよう、「私」を主語にして次のように切り出そう。「私はこの本はまだまだ良くなると思います。私の考えをお伝えしても良いですか」。こうすれば、スティーブがイエスと言う可能性は高いだろう。

次に、本を改善するために具体的に何ができるかに焦点を当てる。その際、質問を用いるのがお勧めだ。「本の最初で紹介されているような話をもっと入れてはどうでしょうか? 読み手を引き込み続けるにはとても良い方法ではないでしょうか」

最後に「着眼点が素晴らしいと本当に思います。お世辞ではなく、次の版では出版社の目に留まり、多くの人に読まれ話題になるのではないでしょうか」と伝えよう。

スティーブは怒りっぽいかもしれないが、頭が悪いわけではないはずだ。倫理的知性のある批判であれば、受け入れることは自分の利益になる。褒め言葉のサンドイッチは簡単ではないが、挑戦する価値はある。スティーブはあなたのアドバイスに感心し、2人の関係は強化されるだろう。

最後に、もし自分の本のレビューを部下に書かせようと思っている人がいたら、それは権力と地位の乱用なのでやめよう。