なんとも冴えないタイトルですが、この言葉に集約されていると思ったのでそのままとします。

 先日あるお客様で「現状のルーチンワークで毎日が過ぎていっているような気がする」との話がありました。

 経営者の皆様!まさにこの通りなのです。現場は一生懸命仕事をしています。しかし、その業務内容が単なる作業なのです。トップダウンで新たなるシステムを導入しても、現場はシステムを使いこなせないのです。全ての企業がそのような状態ではないと思いますが、ではどうするか。増員するか、もしくは残業を増やすか、しかし、これでは解決しないと思います。増員する人数によっては(2人→10人などすれば)解決するかもしれませんが、むしろ、人件費が増加して経営が苦しくなる一方です。理由は目的がはっきりしていない仕事をしているから。何のために仕事をしているかを考える事が大切で、その「何のため」を考えていれば、おのずと”ムダ”が見えてきます。”ムダ”を詳しく知りたい方は「第2弾 ムダと改善」をお読み下さい。

 それを能力限界まで頑張っている現場に任せているだけでは、改善は絶対にできません。きちんとマネジメントする立場の人間が作業の1つ1つを見ていかないと改善はできません。こうやって改善が進み、現場の人達が成長し、マネジメントできる立場になって会社は成長していくのです。

 よくこんな言葉を聞きます。 「俺は昔現場だった時にもっと仕事をしていた。だから、お前達はサボっている。」それは違います。これは、昔々その人の上司がきちんと現場の仕事を見ていたからできる事であり、現場の仕事を見ていない課長が言うべき事ではありません。

 マネジメント層の皆さま、ちゃんと現場を見てあげてください。現場は苦しんでいます。その苦しみを分からずに改善を押し付けても、全てが”ムダ”になってしまいます。全ての改善は現場から始まるのです。

執筆者プロフィール

中山 聡史 (なかやま・さとし)
株式会社A&Mコンサルト 取締役 経営コンサルタント
http://www.a-and-m.biz
2003年、関西大学 工学部機械システム工学科卒。同年、大手自動車会社に入社。全てのエンジンならびにエンジンシステムの設計・開発・品質管理・環境対応業務等に従事。2011年、株式会社A&Mコンサルトに入社。「モノ造りのQCDの80%は設計で決まる!」の理念のもと、自動車会社での設計〜開発〜製造、並びに品質保証などの経験を活かし、多くのモノづくり企業で、戦略構築、仕組改革、組織風土改革のトライアングル視点で企業の体質強化を図っている。