騒ぎが起きた機内(画像は『The Seattle Times 2017年7月7日付「Charges: Fists, wine bottles flew after passenger tried to open door on Seattle-Beijing flight」(Courtesy of U.S. Attorney’s Office)』のスクリーンショット)

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今月6日、乗客207人を乗せアメリカ・シアトルから中国・北京に向かっていたデルタ航空129便の機内で、23歳の男が非常口を開けようとして騒ぎとなった。男は止めに入った客室乗務員(CA)や乗客ともみ合いになり、飛行機は離陸から約2時間後、シアトル・タコマ国際空港に緊急着陸した。

『ABC News』によると、問題の男はフロリダ州タンパ出身のジョセフ・ダニエル・ハデック4世(Joseph Daniel Hudek IV、23)でファーストクラスの座席に座っていたようだ。離陸後1時間ほど経ってから立て続けにトイレを使用したが、2度目にトイレから出てきた2分後、いきなり飛行機前方にある非常口に突進しそのドアを開けようとしたという。

驚いた女性客室乗務員2人がハデックの背後から掴みかかったものの押し返され、ハデックはうち1人の顔を2度ほど殴打、さらに助けに入った乗客の頭をデザートワインのボトルで殴るなどその暴力はますますエスカレートしていった。

執拗に非常口のドアを開けようとするハデックに、客室乗務員はコックピットに電話で緊急事態が発生したことを伝えている。機長がシアトルに引き返すことを決断する一方で、ハデックの勢いを止めようとした客室乗務員はここで驚きの行動に出る。なんとワインボトル2本を鷲掴みにすると、暴れる男の頭を目がけて振り落とし反撃したのだ。そのうちの1本は粉々に砕け散ったが、ハデックは怯むどころか「俺が誰かわかってるのか!」とすごんでみせたという。

その後乗客数名もハデックを押さえにかかり、そのうちの1人はヘッドロックをかけようとしたものの失敗している。しかしさすがのハデックも最後には紐で体を縛られ身動きがとれなくなったようだ。この時、非常口のハンドルは半分まで押し下げられていたとのことだ。

ハデックは離陸前にビールを1本開けているが特に酔っている様子は見られなかったといい、シアトル・タコマ国際空港に緊急着陸するまで抵抗を続けたようだ。逮捕され現在拘留中だが、保証保釈金は設定されていない。有罪が確定すれば最長20年の懲役と2860万円ほどの罰金が科せられるという。

なおハデックに殴られた乗客1名、客室乗務員1名は顔面の怪我で病院に搬送された。その後飛行機は7時間遅れでシアトルを出発している。

狭い機内の中での乗客と客室乗務員のトラブルは絶えない。昨年7月には泥酔し客室乗務員に絡む乗客の男にアメリカン航空の機長がタックルし、男の身柄を警察に引き渡している。また今年5月には身体を張ってけんかを阻止しようとした全日空の客室乗務員が海外メディアで絶賛された。華やかで人気のある職業ではあるが、その仕事は決して楽ではないようだ。

画像は『The Seattle Times 2017年7月7日付「Charges: Fists, wine bottles flew after passenger tried to open door on Seattle-Beijing flight」(Courtesy of U.S. Attorney’s Office)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)