2018年の大河ドラマが「西郷どん(せごどん)」に決まり、全国から注目が集まる鹿児島県。それを更に盛り上げるべく、鹿児島県内の観光情報を発信するツイッターアカウントが立ち上がった。

その名も「西郷どん盛り上げ隊」。鹿児島市内の私立学校「鹿児島情報高校」の情報処理科が運営する、高校生が主体のアカウントだ。Jタウンネットは、学校単位での珍しいこの取組について、取材してみた。

「西郷どん」開始決定をきっかけに始まった試み(Dick Thomas Johnsonさん撮影。flickrより)

「篤姫」の時の盛り上がりから「今度は発信する側に」

「西郷どん盛り上げ隊」は、簡単な解説と画像を添え、鹿児島県各地の様々な名所を紹介しているアカウントだ。

アカウント名にも冠している「西郷どん」の主人公・西郷隆盛ゆかりの地に加え、グルメやイベントも取り上げている。

こうした取り組みについて取材を申し込んだところ、アカウントを管理する教諭の方が応じてくれた。

このアカウントの運営について訊ねたところ、

「ほぼ全てが生徒主体です。授業中にスマホを使って調べ学習をしたり、地元の情報誌や新聞などから情報を得て、自分たちでツイッターにアップする内容を考えています。教師側はアップする内容に間違いが無いかをチェックするのみです」

と、内容の選択から調査まで生徒の手によるものだと語った。参加しているのは情報処理科の3年生で、授業の一環としてグループごとに各地に足を運んでいるという。また、分かりやすい言葉づかいを心がけており、全世代を対象にした内容発信を目指していると語った。

高校生による観光情報発信という珍しい取り組みのきっかけには、大河ドラマ「篤姫」があるという。

「(2008年の)大河ドラマ篤姫の放送時、観光客の急増、鹿児島のどこにいても、グッズ・お土産・ポスター・とにかく篤姫だらけという地元の盛り上がりを私自身が体感しました」

そうした体験から、今度は鹿児島の魅力を発信する側として動きたい、と考えたのだという。

そしてやってきたのが2018年の「西郷どん」放送決定なのだが、年齢層が高い人々の間では認知度が高く、様々な団体が観光誘致や商品開発に取り組んでいるものの、若い世代の関心は薄かったという。そこで、

「若い世代にも盛り上がって欲しいという考えからこのプロジェクトが始まりました」

と、生徒主体による鹿児島の観光情報発信プロジェクトを開始したのだという。プロジェクトを通して地元を知り、魅力を感じてもらいたいという思いもあると語った。

実際に、自分の目と足で情報を集めることで、生徒たちも鹿児島の魅力に気づき始めたという。

「現状、いい方向に進んでいるように思います」

ちなみに、県内のローソンでは、2017年7月4日から2週間限定で、同校の生徒が考案した「JOHOの黒ぶたカレーパン」が販売されている。期間中に鹿児島を訪れる機会があれば、手に取ってみてはいかがだろうか。