テニス、ウィンブルドン選手権、女子シングルス4回戦。観客に手を振りながらコートを去るアンゲリク・ケルバー(2017年7月10日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)は10日、女子シングルス4回戦が行われ、大会第1シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)が6-4、4-6、4-6で第14シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に敗れ、世界ランク1位の座から陥落することになった。

 昨年大会の決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に敗れている29歳のケルバーは、今年のこれまでの四大大会(グランドスラム)では4回戦が最高成績となっており、3月にセレーナから奪い返した世界1位の座をカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)かシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)にさらわれることになった。

 メイン会場であるセンターコートと1番コートで男子が4試合行われたのに対し、女子は2試合にとどまるなど大会主催者に対してスケジュールに性差別があるとの不満が出ている中、ケルバーは2番コートで大会から姿を消した。

 試合中にはベースライン付近に点在する荒れた芝で何度も足を滑らせ、明らかに不満を募らせていたケルバーは、第3セットで2度のブレークに成功しながらも勝利で締めくくることはできなかった。そして試合直後にはコートの割り振りについて、「正直なところ、自分の試合が2番コートだったことにとても驚いています。メインコートのどちらかでプレーするすることを楽しみにしていましたから」と攻撃した。

 一方、通算5度のウィンブルドン制覇を誇る第10シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は、6-3、6-2で第27シードのアナ・コンジュ(Ana Konjuh、クロアチア)に快勝した。

 この日センターコートでプレーする恩恵を得たヴィーナスは、わずか1時間4分でコンジュを一蹴し、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club、AELTC)では、1994年のマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏以降では最年長となる37歳と29日でベスト8入りを果たした。

 19歳のコンジュが生まれる7か月前の1997年の全仏でグランドスラムでのデビュー戦を飾ったヴィーナスは、最後のメジャータイトルとなっている2008年のウィンブルドンを含む通算7度のグランドスラム制覇を達成。今大会では、23年前にナブラチロワ氏が成し遂げたように決勝進出を目指している。

 ヴィーナスは4強入りをかけて第13シードのエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)と顔を合わせることになった。

 全仏女王のオスタペンコは、狭い12番コートで世界ランク5位で第4シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と対戦し、8回目のマッチポイントをものにして6-3、7-6(8-6)で勝利を収め、ウィンブルドンで自身初の8強入りを果たした。

 今大会で歴史的勝利を飾ったのはヴィーナスだけではない。ブックメーカーで優勝候補に挙げられている第6シードのジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)は、7-6(7-3)、4-6、6-4で第21シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)を下し、英国勢では1984年のジョー・デュリー(Jo Durie)氏以来となるウィンブルドンでの8強入りを成し遂げた。

 この日1番コートでプレーしたコンタは、2016年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)に続き、グランドスラムで自身2度目の4強入りを目指している。

 世界ランク2位で全仏オープンテニス(French Open)で2度の決勝進出を誇るハレプは、7-6(7-3)、6-2でビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)に勝利。準々決勝でコンタを下せば世界トップの座が確定し、敗れた場合は今大会では2回戦敗退に終わったものの同3位のプリスコバが新女王となる。

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)と全仏を制した実績を持つ第7シードのスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)は、6-2、6-4で第9シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)を退け、ウィンブルドンでは10年ぶりの8強入りを果たした。32歳のクズネツォワは、準決勝進出を懸けて2015年大会ファイナリストのムグルサと相まみえる。

 このほかでは、世界ランク87位のマグダレナ・リバリコワ(Magdalena Rybarikova、スロバキア)が6-4、2-6、6-3で予選勝者のペトラ・マルティッチ(Petra Martic、クロアチア)を下し、グランドスラムでキャリア初のベスト8入りに成功。準々決勝では第24シードのココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)と対戦する。

 バンダウェイは元世界ランク1位で第5シードのキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)を7-6(7-4)、6-4で撃破し、ウィンブルドンでは自身2度目の8強入りを果たした。
【翻訳編集】AFPBB News