葬式では何故お寿司を食べるのか?

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お通夜やお葬式に参列した際、通夜振る舞いや精進落としでお寿司が出てきたことはないだろうか? お通夜やお葬式になぜお寿司なのかと気になっている人もいると思う。「教えて!goo」にも「通夜の時の寿司のふるまい、ネタのなま物は避ける意味は。」と言う質問が寄せられていた。お通夜やお葬式の場でなぜお寿司が振舞われるのだろうか? 葬儀社の全国ネットワークを展開する、全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)に話を聞いた。

■料理(お寿司)を振る舞うのは会葬に対する御礼の気持ちから

なぜ、お寿司が振舞われるのだろうか。

「通夜終了後、弔問客に食事やお酒を振る舞うことがございます。このことを通夜振舞いといいます。仏教では、忌明けするまで魚や肉は慎むこととされていました。でも最近は精進料理でなくてはいけないということは少なくなっており、お寿司を提供するようになったのは、故人のために足を運んでいただいたお礼の気持ちが出発点のようです。少なくなっているといっても海老や鯛などお祝いで使用するものは避けることが多いです。通夜振舞いはあくまで故人に対しての想いを語り合う場所です。故人と一緒に食事をすることにより最後の関わり、別れをするという意味合いもあります。また、葬儀を手伝い供養に関わった方へのおもてなし、御礼の意味もあります」(全日本葬祭業協同組合連合会)

「おもてなしの心」がお寿司を振る舞う原点だった。なお、通夜振る舞いや精進落としを勧められた場合「身内ではないから……」などと遠慮はせず、箸をつけるのがマナーだという。

■振る舞う範囲に「東」と「西」の違いが…

ちなみに関東と関西ではお葬式の際のお供えで、関東で「花輪」、関西で「樒(しきみ)」などの違いがあるが、通夜振る舞いや精進落としなどにも違いがあるのだろうか。

「お料理の内容よりも大きな違いは通夜振る舞いや精進落としを振る舞う相手にあります。関東ですと親族のほか会葬者の方にも振る舞いますが、関西ですと親族や家族中心となるようです」(全日本葬祭業協同組合連合会)

地域によって、違いや個性があるようだ。

■郷土料理や、サンドイッチを振る舞うケースも

また精進おとしにも地域による個性やより時代に合わせた変化も起きているようだ。

「お寿司以外にもうどん、サンドイッチやオードブル、煮物等を通夜振る舞いや精進落しに出すケースもございます。また、地域によっては、その土地の食べ物(特産品)が出されることもあるようです」(全日本葬祭業協同組合連合会)

時代のニーズに合わせて、葬儀のおもてなしもさらなる変化をしているようだ。

●専門家プロフィール:全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)
全葬連はいのちの尊厳ご遺族の悲しみ一人ひとりの生活者の身になったサービスを何よりも大切に考える葬儀社のネットワークです平成29年6月現在、会員 全国59事業協同組合、所属員 1,340名という、名実ともに日本最大の葬祭事業者の組織となっています。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)