録音メッセージを搭載していたテディベア(画像は『Amanda Fields 2017年7月2日付Facebook「UPDATE#2: i may have a lead from a family in CA!!!」』のスクリーンショット)

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このほどアメリカからあるテディベアの持ち主を探している女性の話題が届いた。女性の娘が近所のガレージセールで貰ってきたテディベアには音声メッセージが込められていた。それは男性の声で、遠い国から祖国アメリカにいる愛する子供に捧げられたものだった。その子のもとへテディベアを返したいという親子の思いを『ABC News』が伝えている。

米インディアナ州コロンバスに住むアマンダ・フィールズさん(Amanda Fields)の娘アマヤちゃん(6)は今月2日、近所のガレージセールでテディベアを貰い持ち帰った。アマヤちゃんはテディベアと遊んでいる最中に、アマンダさんに駆け寄ってこう言ったという。

「ママ! テディベアから男の人の声がする!」

飼っていた仔犬がテディベアを踏みつけた瞬間、喋り出したというのだ。それはお腹の部分に搭載された録音メッセージのボタンが作動して発せられたものだった。そのメッセージは、アフガニスタンにいる男性がクリスマスと新年にそばにいてあげられない我が子に向けたものだった。

「アフガニスタンからメリークリスマス! パパはお前がいなくて本当に寂しいよ。楽しいクリスマスと素敵な新年を過ごしてね。パパはすぐに逢いに行くから! 愛してるよ。」

アフガニスタン戦争は2014年に終結したが、米国人が過半数を占めるNATO軍の駐留は続き今も続いている。このメッセージを送った男性はもしかしたらアフガンに駐留している米軍の1人なのかもしれない。アマンダさんにはこのメッセージを送った男性の気持ちが痛いほど伝わった。

というのも、アマンダさんの夫ジェレミーさんも現役の海兵隊員であるからだ。夫妻にはアマヤちゃんを含め5人の子供がいるが、長期で家を空け遠地にいるジェレミーさんから子供達への贈り物とともに「愛しているよ」「すぐに会えるよ」いうメッセージが添えられている。とても短い言葉だが、それがどれほど家族を安心させるか、アマンダさんは身に染みるほど分かっていたのだ。

アマンダさんはアマヤちゃんから、この男性の子供にテディベアを返してあげたいとお願いをされ、テディベアをくれた近所の人に話を聞くことにした。しかしテディベアがどこから来たものか、誰も覚えていなかった。返ってきたのは「もしかしたらリサイクルショップの“グッドウィル(Goodwill)”に間違って寄付されたのかもしれない」という回答だけだった。

そこでアマンダさんは、Facebookを通じて持ち主探しをすることとなった。彼女はこのように綴っている。

「このテディベアがどのような経緯でガレージセールに行きつくことになったのか、追跡することは不可能かもしれません。しかしこのメッセージが所有者の耳に届けられるかも知れないことに気づきました。その唯一の方法がSNSとテレビ、そして口コミだと思います。大事なテディベアを男性の子供に届けてあげたいのです。どうかこのことをシェアしてください。」

アマンダさんの投稿は5日ほどで13,000件以上もシェアされていった。そしてメディアにも取り上げられ、このまま順調に行くともとの持ち主の目に留まる日が来るのもそう遠くないかもしれない。現在テディベアはアマヤちゃんが「ロストベア」と名づけて保管しているという。

テディベアは単なるぬいぐるみとしてではなく、特別な思いを込めて贈られることがある。昨年は米ミズーリ州で、殉職した警察官の2歳愛息にパパの制服を着たテディベアが贈られるという心温まる出来事があった。

画像は『Amanda Fields 2017年7月2日付Facebook「UPDATE#2: i may have a lead from a family in CA!!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)