フィリピン南部ミンダナオ島のマラウィで撮影された、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系武装勢力「マウテ」の戦闘員。フィリピン軍提供(2017年7月10日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に触発された武装勢力とフィリピン軍が7週間にわたって戦闘を続けている同国南部ミンダナオ(Mindanao)島のマラウィ(Marawi)で、子どもや人質が強制され戦闘に参加していると、同国軍が10日、発表した。

 カトリック教徒が多数を占めるフィリピンで、武装勢力側は5月23日、イスラム教の主要都市とされるマラウィにISの根拠地を建設しようと市街地を襲撃。数時間後にはロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領が同島と周辺地域に戒厳令を布告した。軍の攻勢にもかかわらず現在も100人以上の武装勢力がとどまるとともに、民間人約300人が取り残されていると推定され、その一部が人質となっている可能性もある。

 首都マニラ(Manila)で報道陣の取材に応じた軍の報道官によると、武装勢力の戦闘員の一部はまだ子どもの時に勧誘され、銃の扱いを訓練された可能性のある10代の若者たちだという。また逃げ出した住民からは「子どもや人質が戦闘に駆り出されているという憂慮すべき話」を耳にしているという。

 報道官はさらに、軍は駆り出されている子どもたちや人質に死傷者が出ないよう最大限の努力をしているが、「武器を手にして戦闘に参加させられている場合にはできることはあまりない」と述べた。

 一連の戦闘では、これまでにフィリピン軍兵士と警官合わせて89人、民間人39人、武装勢力の戦闘員379人の計500人超が死亡し、40万人近くの住民が避難を余儀なくされている。
【翻訳編集】AFPBB News