リッチー・ポート(オーストラリア)【写真:Getty Images】

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第9ステージ、7つの山を越える最大の難所でクラッシュ劇…米誌も報道

 自転車ロードレースの祭典「ツール・ド・フランス」が9日に第9ステージを実施。優勝候補の一角であるリッチー・ポート(オーストラリア)が落車し、鎖骨と骨盤を骨折の重傷でリタイアを余儀なくされるアクシデントに見舞われた。米紙「ワシントン・ポスト」が報じている。

 BMCレーシングチーム所属であるポートの身に不運が起こったのは、ステージ終盤の下り坂だった。カーブが続くコースをハイスピードで通過中、コーナーを曲がり切れずに道路部分から外れると、バランスを崩して右肩から落車。バイクは左側の谷へと転がり、ポートはアスファルトに打ちつけられ、道路反対側の岩壁まで投げ出された。

 さらに、後ろを走っていたダン・マーティン(アイルランド)のバイクとも接触し、衝撃のクラッシュに遭ったポートはしばらく動くことができず。首元を固定されたまま救急車で病院に搬送され、無念のリタイアとなった。

 記事では、クラッシュの一連の流れについて言及。「時速45マイル(72キロ)で下り坂を走行中、カーブで彼のバイクはコントロールを失った」と伝えており、クラッシュを回避した「チーム・スカイ」所属で個人総合1位のクリス・フルーム(英国)も「あれは恐ろしかった」と振り返っている。

BMCが病院搬送のポートの状況を発表「意識もあり、何が起きたのか覚えている」

 チームBMC公式サイトによると、メディカル担当のマックス・テスタ氏はポートが搬送された病院で精密検査を受けたことを発表。「彼の状態は最初から安定していた。意識もあり、クラッシュ前後に何が起きたのか覚えている」と説明しており、生命の危機はないという。

 第9ステージは、スイス・ジュラ山脈の7つの山を越える最大の難所。記事では、フルームのチームメートであるゲラント・トーマス(英国)も別のクラッシュで鎖骨を骨折するなど、負傷者が相次いだとし、スペイン地元紙「AS」電子版も「ツール・ド・フランス:フルームがクラッシュだらけのステージを生き残る」と特集している。

 ツール・ド・フランスは、4日に行われた第4ステージのゴール前で複数人が巻き込まれるクラッシュが起きたばかり。今回も壮絶なクラッシュの波紋は世界中に広がっている。