「世界一大きなお尻」になりたい女性(画像は『Barcroft TV 2017年7月2日公開 YouTube「I Want The World’s Biggest Hips Even If It Kills Me: HOOKED ON THE LOOK」』のサムネイル)

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世界一といわれる何かを目指してチャレンジする人はあとを絶たない。米ペンシルベニア州の5児の母も「世界一大きなヒップ」を目指して現在のギネス記録保持者に追いつこうと必死だ。しかし一方で、あまりの肥満が健康被害を引き起こし「まるで時限爆弾を抱えているのと同じ」と専門家は警告する。英メディア『Metro』など複数メディアが伝えた。

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ボビー=ジョー・ウェストリーさん(43歳)は241.3cm(95インチ)の巨大なヒップを武器にオンラインでスーパーサイズのモデルの仕事をしており、月に2,000ドル(約22万8,000円)を稼ぎ、世界中にファンも多い。しかしモデルを続けて行くことがボビーさんの夢ではない。「世界で最も大きなヒップを持つ女性」としてギネス世界記録にその名を残すことこそ、目指すべきゴールと語っているのだ。

現在、最もヒップが大きな女性として世界記録保持者に251.4cm(99インチ)のミケル・ルフィネリさんが登録されているが、ボビーさんのヒップはミケルさんよりも10cmほど小さい。とはいえ241.3cmという大きさでは、動くのも一苦労だ。

ボビーさんは6年前に甲状腺機能低下症と診断され、以降も体重は増え続けている。栄養士のナディア・シャリフィさんは「ボビーさんの体は時限爆弾を抱えているようなものです。ホルモンや甲状腺の病気が一因ではあっても、やはり普段の食生活が問題で、ジャンクフードなどを食べ続けていることから静脈が詰まりやすくなっているのです。“生か死か…”それを選ぶかは彼女次第といってよいでしょう。健康的になるためにもボビーさんは90kg以上の減量が必要です。このままでは早死にする可能性も十分ありますから」と警告する。

しかし本人は「子供たちと一緒に走り回って遊んだり、プールに入ったり自力でプールから出たりもしたいと思う時もあるし、子供たちの成長も見たいし孫の顔だって見たい。時々、寝る前にこの一息が最後になったらどうしようという不安も確かにあるわ。健康のリスクは十分承知しているけど、私は世界中の人に自分のことを覚えておいてもらいたい。世界一大きなヒップを手に入れることが私のゴールよ。それまでは減量はしたくないわ」と話している。

健康になることよりも夢が大切だと語るボビーさんを後押ししているのが、オンラインでの固定ファンの存在だといえよう。「正直、私の体型が好きな男性がいるなんて思ってもいなくて驚いたけど、世界各地のファンからプレゼントやメッセージをもらうの。だから自分の自信に繋がるわ。求められたら下着姿やヌードを披露することも平気よ。ファンには結婚してくれとプロポーズされたこともあるのよ。でも私は既婚者だからそれは叶わないけど。肥満だけど少なくとも体の形はあるんだし、何よりこの巨大ヒップは私をユニークにしてくれるわ。私は私でいいんだって思わせてくれるもの。中にはこのヒップに何か注入しているとかフェイクなんていう人もいるけど、正真正銘自然なヒップよ」と言うボビーさんに、当然批判の声もある。それでも「デブと言われても全く気にならないわ。だって実際にデブなんだもの」と余裕の構えを見せている。

オンライン上では「究極の梨(Ultimate Pear)」というハンドルネームでモデルを続けているボビーさんは、身長約158cmで現在の体重は245.8kgだ。世界記録へのゴールを目指して突っ走っているゆえ、その体重は今後も増加していくことだろう。健康上のリスクを知りながらも世界一を目指すボビーさんの意志はそうとう固いようだ。

画像は『Barcroft TV 2017年7月2日公開 YouTube「I Want The World’s Biggest Hips Even If It Kills Me: HOOKED ON THE LOOK」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)