桐島かれんさんインタビュー「大切にしている自分スタイルとは?」

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いつしか大人と呼ばれる年になって、私たちは自分にとって心地の良いインテリアやファッションを手に入れてきました。でもやはり憧れにはまだちょっと足りないかも。
桐島かれんさんがクリエイティブディレクターを務めるライフクラフトブランド「HOUSE OF LOTUS(ハウス オブ ロータス)」には、ベーシックな中に心が躍る色づかいや確かな手仕事など、ずっと大切にしていきたいアイテムが並んでいます。そのコンセプトは、「Happiness of Life」。この春に新たに直営店が二子玉川にオープンし、その世界を身近にたっぷり感じることができるようになりました。

今回は、桐島かれんさんのライフスタイルやファッションの礎となっているものについて、お話を伺ってきました。
気持ちを豊かにするものとの出会い、育児中の楽しみがきっかけに
桐島さんが『ハウス オブ ロータス』をはじめたのは、子育ての真っ最中。4人の子どもを出産し育てている、自分の時間をとることが難しいタイミングでのスタートでした。そんな忙しいときに何故? と伺えば、子育て中心の生活を送っていたからこそ始めることができたと言います。

「赤ちゃんを産む前は、子どもに興味なかったけれど、実際に産んでみたらその可愛さにハマってしまい、4人も産んでしまいました(笑)。家事と子どもの世話に追われ、ほとんどの時間を家の中で過ごす毎日は、そりゃもう、大変でした(笑)。
自分の時間なんて全くないけれど、育児をしながらでも、ちょっとした楽しみが欲しいじゃないですか、日々の生活の中に。それが私にとっては、インテリアや雑貨を通して、家の中をデコレートしたり、生活を彩るちょっとした工夫をすることだったんですよね。花を飾ったり、素敵な器にお料理を盛りつけたり、部屋の模様替えを楽しんだり......。毎日同じことの繰り返しの育児や家事も、美しい花に触れたり、好きな雑貨に囲まれることで、気持ちがちょっと豊かになり、気分的に救われていたんでしょうね。
30代初めには夢中になり、中国、タイ、インドネシアへ家具やアンティーク、雑貨を買いに、子ども達をぞろぞろ引き連れて行くほどになっていました。その延長で、私が見つけた世界の雑貨や民芸品を皆さまにもご紹介できたらと、自宅を開放する形でお店をオープンしたんです。子育て中なので、お店といっても、1カ月の期間限定。子どもたちが夏休みに入って、お弁当や送り迎えから開放される間だけにオープンしていた店だったのです」
『好き』を通して、自分スタイルを築く
幼い頃から海外に住み、旅をし、いろんな文化に触れて生きてきた桐島さんの好みは、ミックススタイル。国や素材は限定せず、出会いを大切にし、美しいものを生活に取り込んでいます。
桐島さんがその感性を磨いたのは、10代の頃から。ファッションも部屋も自分らしさがないとどこか居心地が悪かったと。とにかく早く家から出て、自分の好きなように部屋をデコレートすることに憧れていたそうです。20歳で独立してからは、身の回りを自分のスタイルに整えていくことに情熱を注ぎ続けていたんだとか。
どうしたら、自分らしさを上手に表現できますか? と聞けば......

「まずはアートでも、映画でも、音楽でも、ファッションでも、若いうちにたくさんのものを見ることです。感性は、見てきたものの数の積み重ねで磨かれていきますから。『好きなもの』を追求していけば、おのずと自分のスタイルの基盤となっていきますし、後は、寄せ集めてきたさまざまな『好きなもの』をどう編集してまとめあげるかですよね。
私は、伝統とモダン、西洋と東洋が交差するようなミックススタイルが好きで、古いものと新しいもの、色々な国のものを共存させるスタイルが、ファッションにおいても、インテリアにおいても好きです」
文化が交わるショップづくりの理由
コロニアルテイストの店舗には、インド、バリ、タイ、ベトナム、モロッコを基本にしながら、様々な国の雑貨が並びます。先日訪れた台湾で買い付けてきたものが並ぶなど、毎月のようにアップデートされています。

「文化の交差点というのが店のテーマ。私たちは、西洋文化に憧れる傾向がありますが、この世界には、アメリカやヨーロッパ以外にも、さまざまな国の美しく素晴らしい文化があるのだということを伝えていきたいです」
いろいろ試して、役割を与えて生かす
桐島さんいわく、「インテリアのなかでも生活雑貨は、気軽にチャレンジできるもの。たとえばバスケット。世界中どこへ行っても、その土地らしい手編みのバスケットがありますが、その魅力はなんといっても、フレキシブルな包容力。
腕に提げれば買い物籠、花を投げ入れれば花器、果物を盛れば風通しのいいフルーツバスケット、そして様々な物の収納に重宝する優れものです。多種多様に使うことができるカゴは、イマジネーションを掻き立ててくれる雑貨の王様とも言えますね。バスケットのように、使い方をいろいろ試すたびに新しい発見があるのが日用雑貨の楽しさです」

物に対するイマジネーションを大事にして、雑貨はあくまでも彩るものだから、楽しんじゃった方がいい! と心強いアドバイス。買い付けも桐島さんが世界各地の市場や工房を訪れ選んでいるのだそう。
「私にとって魅力的な雑貨とは、その国ならではの文化と歴史が反映されているもの。ハウスオブロータスでは、ただ物を売るのではなく、その物を育んだ背景やストーリーも伝えていきたいと思っています」
モロッコでオーダーしているオリジナルのバブーシュは、1足6,000円(税別)。
イタリア・トスカーナで買い付けたクリスチャン・ペロションのカップも、日本にはなかなか入ってこないシックな色をセレクト。上質でありながら価格はリーズナブル。
まるで宝箱のように、カラフルで訪れるたびに新しいものとの出会いや発見がありそうな『ハウス オブ ロータス』。次回は、桐島かれんさんに日々のファッションのこだわりや自分スタイルの作り方についてお伺いします。

「ハウス オブ ロータス 二子玉川店」
住所:東京都世田谷区玉川 3-17-1 玉川高島屋S・C 本館2F電話:03-6431-0917営業時間:10:00〜21:00
2017年7月26日(火)〜8月8日(火)まで、GINZA SIX 2F「シジェームギンザ」にてポップアップストア「旅するハウス オブ ロータス 夏のトランクショー」を開催。

[桐島かれん LOVE OF LIFE]

取材協力:bills 二子玉川店
(取材・北本祐子/撮影・佐坂和也/編集・マイロハス編集部)