iPhone8でTouch ID(指紋認証センサー)がどこに搭載されるのか、あるいはそもそも搭載されるのか――大きくAppleファンの頭を悩ませているこのテーマですが、端末の背面にTouch IDが搭載されるというリーク情報が画像つきで登場したことは、少なからぬ衝撃をもたらしました。しかし、この画像に掲載されているパネルは、iPhone8向けのものではなく、中国メーカーのスマートフォン向けのものだ、という指摘が新たに出ています。

有名リーカー同士で大きく対立

問題となっているのは、リーク情報で知られる@Benjamin Geskinが、「背面にTouch IDセンサーのついた大量のiPhoneが1日数パレット単位で運び込まれている」として挙げたディスプレイ部品の画像です。
 

 
画像が公開された時から、iPhone8に搭載されると噂の3Dセンサーが見当たらない、などの指摘が出ていましたが、これまで報道されていたとおり、物理ホームボタン用の穴がないこと、ベゼルが狭額縁であることから、一定の真実味を持って受け止められました。
 
これについて「たわ言にも程がある」と語気を荒げて怒りを顕わにするのが、微博で54万人以上のフォロワーを抱える中国の有名リーカー@草Grass草です。
 
彼によれば、どうみても中国メーカーの千元(約16,500円)台の安価なスマートフォン向けのパネルであるとのこと。呼応するかのように、コメントでも「Meizuに似ている」「(まもなくリリースされるベゼルレスの)Vivo X11向けのものだ」という指摘が相次いでいます。
 

Meizu MX6


Vivo X5MAX


iPhone7


 
仮に@草Grass草の指摘が事実であれば、このリーク自体がニセモノであり、まだTouch IDがどこに搭載されるかも分からないことになります。なお、MeizuのスマートフォンについてはデザインがiPhoneに似ていることから、過去にも次世代iPhoneの画像として紹介されたことがあります。

Touch IDがどこに搭載されるか見方が分かれている

そもそも、ここまで大きくTouch IDが話題になるのは、異なる観測が同時に展開されているという複雑な事情が背景にあります。
 

1.Touch IDの採用自体が見送られる説

現段階で最も影響力を持っているのは、Touch ID採用見送り説です。これは、情報の正確さに定評があるKGI証券のアナリストであるミンチー・クオ氏のレポートに端を発するもので、AppleはTocuh IDを採用せず、3D顔認証や虹彩認証で認証を代替するという内容です。
 
同様の見方をBloombergも採っており、信憑性はかなり高そうですが、新たな認証がはたしてセキュリティ面で満足行くものなのか、Apple Payは指紋認証なしでどうするのか、という問題も抱えています。
 

2.Touch IDはディスプレイ内に埋め込まれる説

次に、最近まで主流だった見方が、ディスプレイ内にホームボタン同様Touch IDを埋め込むという観測です。
 
もともとディスプレイに指紋認証センサーを埋め込むという技術は、Vivoがいち早くプロトタイプで実現してみせたものの、SamsungがGalaxyシリーズで採用を見送っていたことから、技術的に難があるのでは、という指摘が以前より一定数存在していました。Appleもぎりぎりまでどの技術を採用するか検討を重ねていたと言われています。
 
ただ、ホームボタンについては、iOS11のSiriアイコンが仮想ボタンを想定したような作りとなっていることからも分かるとおり、引き続きディスプレイ内に埋め込まれるとの見方が一般的です。
 

3.Touch IDのみ背面に移動する説

その一方で、根強く存在しているのが、Touch IDのみ背面に移動するという説です。同じくディスプレイ内に埋め込まれるとみられていたGalaxy S8の指紋認証センサーが背面に搭載されたことや、iDropNewsの観測などをきっかけに、大きく拡がりました。
 
今回話題となった@Benjamin Geskinの画像も、この系統に属します。ただし、既成のスマートフォンが広く採用しているデザインであるために、仮にAppleが採用した場合「後追い」となってしまうことや、美観的な問題などから、Appleが採用するはずないと信じるファンも多くいます。
 

4.Touch IDが新たな物理ホームボタンに搭載される説

この他にも、新たに登場した観測として、電源ボタンの下に搭載される新ホームボタンにTouch IDが埋め込まれる、というものも存在します。すでにソニーのXperiaシリーズなどが側面の電源ボタン上に指紋認証センサーを搭載していますが、iPhoneの場合、電源ボタンとは別のホームボタンへの搭載という点が特徴です。
 
 
Source:微博
Photo:Martin Hajek
(kihachi)