家事や育児に追われ、あっという間に一日が終わってしまう。きちんとしなきゃと思うのに、できなくてストレスがたまる…。そんなときは、無理せずに便利なものに頼ったり、ストレスの原因をやめてしまうのも手です。

仕事を続けながら、30代〜50代は子育てや介護で忙しい日々を送ってきたというエッセイストの石黒智子さん。「60代は若い頃よりもひとつのことをするのに時間がかかる。だからこそ、本当にやりたいことい時間をかけるようにしています」と話します。そんな石黒さんに、暮らしを楽しむために実践していることを伺いました。便利なものは積極的に取り入れ、不要なものはすっぱりやめる

●バスマットやバスタオルは乾きやすいものに変える


バスマットはリネン100%、バスタオルはワッフル織りの乾きやすいものを導入しているという石黒さん。「晴れた日なら1時間で乾くので、1回使うごとに洗っても大丈夫。ストックをもつ必要がありません」。●紅茶はティーバッグ、コーヒーは近所のスーパーのもので十分


紅茶やコーヒーは、近所のスーパーで買えるもので十分。「昔はティーバッグは手抜きと思われていたけれど、今はおいしいものもたくさん。コーヒーは、豆の量と湯の温度だけ気をつけています」。●ふきんは、汚れが目立たない黒のアクリル製に


黒のアクリルふきんは、汚れが目立たたず、すぐ乾くのがメリット。「綿を真っ白に漂白して使っていましたが、これなら漂白の手間いらず。乾きやすいので、いやなにおいも残りません」。●来客用の食器はもたない


家事の手間をうんと減らす要不要の考え方来客の多い石黒さんのお宅ですが、来客用の食器はもたず、普段使いの器でおもてなし。「白の洋食器は、どんな料理にも合うので重宝。種類を少なくする分、枚数は多めにそろえます」。●お祝いや贈り物のお返しはしない


人になにかあげるのは、すてきなものを見つけたときだけ。「お返しは、いただいた以上のものだと失礼になるから値踏みをします。それがいやで、『お互いにやめましょう』と伝えるようになりました」。不要なことはすっぱりとおしまいにし、いいなと思ったものはすぐに取り入れるという石黒さん。ESSE8月号『忙しい人が始めたこと、やめたこと』では、ほかにも石黒さんが実践していることを紹介しています。日々の暮らしが窮屈に感じたら、「それって本当に必要?」「ものや工夫でカバーできないだろうか?」と見直してみるのもいいかもしれません。●教えてくれた人
【石黒智子さん】
神奈川県在住。1980年から雑誌や新聞で暮らしを楽しむエッセイ、コラムを執筆。自身のホームページで日用品の使い方や日々の暮らしを綴るほか、台所道具の商品開発も手がける。近著に『探さない収納』(PHP研究所刊)など

<撮影/大森忠明 取材・文/ESSE編集部>