「第9地区」などの作品を代表作に持つニール・ブロムカンプ監督が立ち上げた新スタジオ「Oats Studios」では、高品質な物語の「Volume 1(第1話)」を制作してYouTubeとSteamで公開し、2話以降は有料販売、または無料の第1話を見て「続きが見たい」と思った人からの寄付金によって続編を制作するという実験的取り組みを行っています。すでにベトナム戦争とエイリアンを組み合わせた「Firebase」や、エイリアンに侵略された近未来の地球を描いた「Rakka」といった映画レベルのクオリティの動画が公開されている中、新たにOats Studiosの新作として、人類の進化をまるでボードゲームのように扱う神を映し出した「God: Serengeti」がYouTubeで公開されました。

Oats Studios - Volume 1 - God: Serengeti - YouTube

草原を象の群れが歩いています。



草原の端っこは見渡す限りの地平線……、ではなく突如として断崖絶壁になっています。



その奥では白髪の老人が本を読んでおり、象の群れが走っている草原は卓上のジオラマのような場所であることがわかります。



「ご本はいかがでございますか?」と、執事のような男性が白髪の老人に話しかけます。老人は「良いブラックホールの作り方が書かれている」と返しており、何やら普通の本ではないことがうかがえます。



そのまま老人が読書を続けていると、草原に人類が集まって何かしていることに気付きました。



人類は輪を作り、その中心では男が棒を地面に突き立ててくるくる回っています。



「このチビどもは何をしているんだ?おかしな連中だ」とあざ笑っていると……



人類は火を起こすことに成功。



これを見た老人は「何が起きている!火を与えるのは私だ!」と怒り狂います。執事は老人をなだめるため「人類が火を与えられるのは20万年ほど後かと存じます」と説明。つまりこれは地球の進化を表すボードゲームのようなもので、老人は「世界の神」として人類や地球に干渉できるわけです。



「ならば火を消してしまえ!」と命じられた執事が「フー」と息を吹きかけます。



すると人類が初めて得た炎は、突然の強風にかき消されてしまいました。



「もういいから洞窟に戻しておけ」



「かしこまりました。ご主人様」と執事が指で何かを合図。



すると象の大群が人類を追いかけ始めました。



あっという間に全員が洞窟に避難。老人は「まったく。ヤツらの脳みそをまた縮小せねばいかんな」と恐ろしい言葉を口にしています。



老人は一安心して読書に戻ったのですが、また卓上から人類の声が聞こえ始めました。



確認すると、人類は輪になって踊りを始めていました。「冗談じゃないぞ!一体何をやっているんだ!」と怒り狂う老人に対して、執事は「これは雨乞いの踊りかと存じます。我々は干ばつのスイッチを切り忘れていましたので」と説明。



「そういうことなら水を恵んでやりなさい」



「よろしいのですか?」



「もちろんだ。彼らは喉が渇いて水に飢えている」と、これまでとはうって変わって寛容な態度を見せつけます。



執事が地球に霧吹きをすると、雨が降り始めました。



雨乞いの祈りが通じ、大喜びする人類。



それを見た老人は「見ろ!大興奮しているじゃないか!輪になって踊っておるわ!ガッハッハ!もっと!もっと霧吹きするのじゃ」と大爆笑。執事も「神は慈悲深いものですね」と満足そうな表情。



老人は一通り水を与えたところで飽きてしまったのか、読書に戻りました。そして老人は本を読みながら気まぐれに「疫病を放て」とつぶやきます。



「……なんとおっしゃいましたか?」



「疫病を放てと言っている」



言われるままに執事が取り出したのは、怪しい雰囲気を持つ謎の小瓶。



納得のいかない面持ちで執事が疫病らしきものを霧吹きしてしまいました。



気まぐれで疫病をまき散らされたこの後の結末は、動画を最後まで見るとわかります。なお、「God: Serengeti」の続編は制作されていませんが、Oats Studiosのサポートページから寄付が集まれば、第2弾が制作されるとのことです。

Oats Studios

http://oatsstudios.com/support.html