【特集】君は覚えているか!? レアでワイルドなアメリカン・スーパーカーを振り返る!【第3回】
ロッション「Q1」

ロッション Q1は純粋なアメリカン・スーパーカーとは言えないかもしれない。元々は、英国の伝説的なコンストラクター、リー・ノーブルによって設計された「ノーブル M400」として誕生し、2004年まで南アフリカで生産されていたからだ。同じ工場では、スーパーパフォーマンス社が再生産した「デイトナ・クーペ」や「GT40」も製造されていた。しかし、2007年に米国のロッション・オートモーティブ社がその権利を買い取り、生産を米国のフロリダに移したのだ。

ミドシップに搭載されたフォード製V型6気筒エンジンはシングル・ターボによって508hpを発生。ゲトラグ製6速マニュアル・トランスミッションとクワイフ製ディファレンシャルを介して後輪を駆動する。コンパクトなエンジンとカーボン・ケブラー製のボディ・ワークによる軽量設計のため、車両重量は2,300ポンド(約1,043kg)以下に抑えられ、0-60mph(約96.6km/h)加速2.8秒、最高速度195mph(約314km/h)と発表されていた。これらの数字を信じるなら、紛れもなくスーパーカーの領域だ。そして英国で設計され、当初は南アフリカで生産されていたにせよ、最終的には米国人が誇るべきアメリカ製スーパーカーになったのだ。


デヴォン「GTX」

今回の特集でご紹介する中で、最も奇妙なアメリカン・スーパーカーと言えるデヴォン「GTX」は、残念ながら最も短命で終わっている。2009年に発表されたこのクルマは、第2世代ダッジ「ヴァイパー」がベースだが、徹底的に改造されているため、少し見方を変えればデヴォン独自のマシンと言えるかもしれない。

プロポーションはクラシックだが、ディテールはかなり個性的で、そのデザインは人目を引く。カーボンファイバー製ボディの下には、ヴァイパーの8.4リッターV10エンジンを搭載するが、最高出力は650hpに引き上げられていた。

年間36台を生産し、50万ドルという価格で販売する計画だったが、クライスラーが2010年にヴァイパーの生産を終了を決めたことで計画は頓挫。デヴォンはクライスラーにヴァイパーの製造を引き継ぐオファーをするが、提示価格が十分ではなく実現しなかった。そしてヴァイパー(第3世代が登場する2013年まで)だけでなく、デヴォン GTXも姿を消すことになった。結局、2台のプロトタイプだけが製造され、そのうち1台は2012年にバレットジャクソン・オークションで20万ドル(約2,200万円)で落札された。

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