200日間惑星滞在シミュレーション「Lunar Palace 365」北京で開始。植物で酸素生成、限られた資源で生活

 

北京航空航天大学の学生4人が北京郊外に建設された閉鎖環境実験施設"月宮一号"にて200日の惑星滞在シミュレーション「Lunar Palace 365」を開始しました。200日なのに365と名付けた理由は不明 下に追記。中国は2018年までに月の裏側に探査機を送り、2036年までには月にクルーを送り込む計画を発表、宇宙開発においても世界のトップに立ちたいと考えています。

ロイターが伝えたところによると、学生らは将来宇宙飛行士になる夢に近づくためにも、喜んで実験に志願したとのこと。参加学生のひとりLiu Guanghuiは「私はこれから多くのことを学ぶことになるだろう。それはこれまでとは全く別の人生経験になるはずだ」と語っています。

大学の教授Liu Hongは、Lunar Palace 365プロジェクトの実施に際し、人が生活するために必要となるものは慎重な計算の上に準備したと説明しました。月宮一号内で生産する酸素は人やその他の生物、廃棄物を分解微生物などに必要な分を植物で産生しているとのこと。また飲料水は尿のリサイクルなどで取り出すなどしており、月や火星のように限られた資源環境を再現しています。

ただし、200日の実験では精神的ストレスの面において、参加者たちにいくらかの問題をひき起こす可能性があるとのこと。今回の実験の前、60日の滞在シミュレーションに参加した学生のリーダーLiu Huiは、終了後に少し気分が良くないと訴えていました。

 

同様の長期惑星滞在シミュレーションは米国やロシアなどでも行われており、中国はそれらに追いつくことを目標としています。今回のシミュレーションで得た知見はいずれ深宇宙への有人探査に活かされるはず。ただ、くれぐれもシミュレーション中に事故のないよう願いたいところです。

追記と訂正:200日なのに365の理由は不明としていましたが、China Dailyによるとプロジェクトに參加する学生は4人ずつ2チームが編成されており、最初のチームがまず60日を中で過ごし、次いで2チーム目が200日の閉鎖環境実験を行うとのこと。そして最後に1チーム目が再び内部に戻り105日間を過ごす3シフト制になっており、これを連続で実施するためプロジェクト全体の日数が365日、ということです。お詫びして訂正いたします。ちなみに月宮一号は2014年にも105日間の閉鎖環境実験を3人のチーム編成で実施しています。