子から親にうつる場合も 子どもの夏風邪に気をつけよう

写真拡大

 風邪が流行しやすいのは冬だけではありません。夏は、高温多湿で活発になるウイルスによる夏風邪が流行します。代表的な夏風邪として知られるのが、「咽頭結膜熱(プール熱)」、「手足口病」、「ヘルパンギーナ」。特に、子どもを保育園に通わせて親が働いている家庭では、園に張り出される「○○○にかかったお子さんがいます」というお知らせにドキドキさせられるものです。

 子どもが発熱しても、割とすぐに熱が下がって食欲もあれば、親としてはあえて病院に行って薬を出してもらうこともせずに、翌日は登園・登校させ、自分も仕事に行けることを願うものです。しかし、子どもの感染症で注意しなければならないのは、学校保健法で学校・幼稚園・保育所の出席停止期間が定められている病気があることです。

 子どもが38度以上の熱を出した場合、保育園などからは病院を受診して原因特定を求められることがよくありますよね。集団生活の中で感染の拡大を防ぐためにも、「登園禁止になる病気なのか、そうではないのか」という医師の診断による情報が、園としては欲しいようです。発熱の原因がはっきりと分かる場合ばかりではありませんが、症状や地域の流行の様子から、ほぼ間違いなく診断がつく場合もあるようです。

 では、「咽頭結膜熱(プール熱)」、「手足口病」、「ヘルパンギーナ」の場合はどうなのでしょうか。文部科学省のウェブサイトには 「学校において予防すべき感染症の解説」というページがあります。

 このページからリンクされている資料の中から、主な症状、出席停止期間に関する部分を抜粋してみました。

■咽頭結膜熱(プール熱)

 高熱(39 〜 40℃)、咽頭痛、頭痛、食欲不振を訴え、これらの症状 が 3 〜 7 日間続く。眼の症状としては、結膜充血、流涙、まぶしがる、 めやに、耳前リンパ節腫脹など。

 プールを介して流行することが多いのでプール熱ともいわれるが、プールのみでなく、飛沫・接触感染する。 夏期に多く、幼児から学童に好発する。

 発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状が消退した後 2 日を経過する まで出席停止とする。

■手足口病

 口腔粘膜と四肢末端に水疱性発しんを生じる疾患。 毎年のように流行するが、時 に大流行がみられる。流行のピークは夏季で、乳幼児に好発。飛沫感染、接触感染、経口(糞口) 感染。ウイルス排出は呼吸器から 1 〜 2 週間、便からは数週から数カ月間。

 本人の全身状態が安定している場合は登校(園)可能。手洗い(特に排便後、排泄 せつ 物の 後始末後)の励行が重要。

■ヘルパンギーナ

 主として咽頭、口腔内粘膜に水疱 ほう 、潰瘍を形成するのが特徴の熱性疾患。春から夏にかけて多く発生し、流行のピークは 7 月頃。 夏かぜの代表的な疾患で、4 歳以下の乳幼児に多い。飛沫感染、接触感染、経口(糞口)感染。

 全身状態が安定している場合は登校(園)可能であるが、長期間、 便からウイルスが排出されるので、手洗い(特に排便後、排泄物の後始末後)の励行が重要。

(抜粋終わり)

 回復後1カ月程度便の中にウイルスが排出される病気に対しては、流行を抑える目的で出席停止をしても、あまり効果がないと見なされているそうです。また、病気の症状が出ている時期を過ぎれば感染力が弱まることもあり、出席停止期間が定められていないようです。

 手足口病については、「子どもから自分にうつってしまい、自分のほうが症状が重く、苦しんだ」という話を、筆者もママ友から何度か聞いたことがあります。文科省の資料には、原因となる病原ウイルスが複数あるため1度かかってもまたかかることがあることも記載されています。子どもの看病をしているうちに、自分も何か調子がおかしいなと思ったら、早めに受診をすると安心かもしれません。

 厳しい暑さや強い日差しによる疲れ、エアコンの冷気など、小さな子どもが体調を崩しやすい要因がいっぱいの夏。心配もありますが、病気は注意をしていてもなるときはなってしまうものです。手洗いや食品衛生管理などには気を付けつつあまり神経質になりすぎずに、水分補給や熱中症に気をつけて元気に遊んで、そして十分に休息をし、夏を乗り越えたいですね!