スマートスピーカーの音声AI、住人の口論を自動通報。起こったかもしれない殺人事件防止に一役

 

米ニューメキシコ州で、口論をする住人のそばにあったスマートスピーカーが自動的に通報し、傷害殺人事件を未然に防ぐ出来事がありました。ベルナリオ郡保安当局によると、容疑者エドゥアルド・バロスは交際相手とその娘とともに家で過ごしていたものの、些細なことから口論となり、銃を持ち出して「殺す」と脅し始めたとのこと。

そして、交際相手の女性が当局へ通報したのではと疑ったバロスは女性に対し「911(日本で言う110番)に電話したのか」と問いただしました。ところが、この911という言葉を音声コマンドとして検知したスマートスピーカーが、実際に通報をしたため事件が発覚。警察の事件交渉チームとSWATが駆けつけ、1時間後にはバロスを拘束しました。女性は口論になった際に軽いけがを負ったものの病院に行くほどではなく、母子ともに無事に難を逃れられたとのこと。

郡の保安当局は、「スマートスピーカーが偶然にも通報したことで最悪の事態を回避できた。この技術は間違いなく母子を暴力的状況から救うために役立つことができた」とコメントしました。

なお、この事例はスマートスピーカーが事件の解決に常に役立つことを意味しているわけではありません。むしろすべてが良い方向へ作用した偶然によるところが大きいと考えるべきでしょう。実際、音声コマンドはテレビ音声を拾って誤動作する可能性もあり、今後スマートスピーカーの普及に伴って「誤通報」事例が頻発すれば、今回は迅速に対処した警察・保安機関の反応も変わってくることがじゅうぶん考えられます。

[Image : AOL, Roberto Baldwin]