「逆流性食道炎」の対策は寝姿勢と食生活!眠りのプロの睡眠習慣vol.3

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「睡眠メディアの編集スタッフなら、きっとこだわりを持った眠り方をしているはず」という読者の声を受けて、フミナーズ編集部スタッフのリアルな睡眠習慣を対話形式で紹介していきます。vol.1、vol.2に続いて今回は第3回目。立場上、ストレスにさらされることも多いという編集部・大西の眠りのポイントは、考えすぎず、ときには割り切る考え方。また、胃酸が逆流して食道が炎症を起こす「逆流性食道炎」という治りにくい病気を抱えながら、うまく眠れるような工夫をしているといいます。

大西:フミナーズ編集部アドバイザー。たまに「睡眠なんでも相談」に回答役として登場。睡眠改善インストラクターの資格を持つ。毎日の平均睡眠時間は6時間。

大谷:フミナーズ編集部スタッフ。臨床検査技師の資格を持ち、睡眠脳波が読める。毎日の平均睡眠時間は4時間。

睡眠改善インストラクターの快眠度は?

大谷:なかなか眠りにつくことができない、などの眠りの悩みはありますか?
 
大西:眠れないということはないですが、熟睡したなと感じられる日は、週の半分ぐらい。残りの半分の日は、夜中に目が覚めてしまうことがあり、あまり寝た気がしないんです。そもそも睡眠時間が足りていないこともあると思います。
季節による変化もあって、春先から夏は、朝早く目が覚めます。早い時は、5時ごろとか。6時〜6時半に目覚まし時計をセットしているんですけど、最近は音が鳴るよりも早くにも目が覚めるので、「目覚ましいらず」です。でも、目覚めた時刻が早すぎると「あともう少し、眠れたのにな」とがっかりします。
 
大谷:熟睡感が少ないのは、仕事の影響もありますか? 管理職として、やるべき仕事の幅も責任もあると、少なからず眠りにも影響しそうですが…
 
大西:仕事で「あれもこれもしなくちゃいけない」って思っているときは、やっぱりぐっすり眠れた気がしないことが多いですね。
たまに忙しさから、布団に入ってもあれこれ考えてしまい、なかなか眠れないこともありますが、最後は時間が解決してくれるとどこかで割り切っています。なので、本当に眠れなくなって悩んでしまうことはありません。でも、ほぼ毎日、それも朝方に3種類くらいの夢を見ているので、眠りが浅いのかもしれませんね。
 
大谷:3種類も夢を見るんですか! 「眠りが浅い」という悩みはよく聞きますが、何か対策をしていますか?
 
大西:根本的な解消法とは言えないですけど、「眠れないときは眠れない」と割り切ることですね。そんなときは、眼だけ閉じて横になっています。あれこれ考えごとをしてしまいますが、「今日眠れなかったら、明日はその分眠れるだろう」と考えることにしています。でも、前日の夜の睡眠が5時間を切ってしまうと、朝起きたときの感覚で今日は1日つらいかもなって、わかります。そんな日はどうしてもコーヒーを飲む量が多くなりがちですね。1日3杯とか。それと、栄養ドリンクも欠かせません。

持病の症状を緩和するため、「寝る姿勢」を工夫!

大西:体調面で言うと、「逆流性食道炎」なので、そのあたりは気にしています。眠る時にも注意が必要なんですよ。
 
大谷:「逆流性食道炎」という病気は、最近よく耳にするようになりましたよね。悩んでいる方も多いのかもしれません。大西さんの場合は、いつから症状が出始めましたか?
 
大西:3年前ぐらいからです。症状の出始めは、軽い胸焼けの感じなんですけど、だんだんと胃酸が食道まであがってきて、不快になります。特に寝ているときは身体を横にしているので、それがひどくて。症状が治まらないまま2〜3日すると、胸焼けがひどくなって食道のあたりがヒリヒリするんですよね。そうなると、とにかく夜が辛いです。食道がどの辺にあるかなんて逆流性食道炎になる前はわからなかったですけど、今はわかりますね。症状が出ているときは、ご飯を食べるのも一苦労です。
 
症状が出始めた3年前は、海外出張の時に時差ボケで眠れないと、症状が出ていたんです。せっかく出張しているのに、現地のおいしいお肉とか名物を満足に食べられなくて、出張の楽しみが半減していました。当時は、「またか〜」と思いながらもなんとか乗り切っていました。そのうち、海外出張していないときにも症状が出始めたので、今は、月1回病院に通って、胃酸をおさえる薬を飲んでいます。
 
大谷:眠る前に心がけていることはありますか?
 
大西:遅い時間帯の食事、お酒、脂っこいものを避けることの3つです。これは病院の先生から言われていることなので、できる限り守っています。逆流性食道炎になると、胃と食道のつなぎ目がゆるみ、開きっぱなしの状態になってしまいます。寝るときに、横向きの体勢になると胃酸が逆流してしまうので、胸焼けがして眠れなくなるんですよね。いったん症状が出てしまうと、身体の下にクッションを入れるなど傾斜をつけて上体を少し起こした姿勢で眠ろうとするんですが、それでも熟睡はできないです。
最近は、普段から寝るときは左側を下にして眠るようにしています。この向きだと胃の形のせいか、胃酸が上がりにくいみたいです。背骨が曲がらないかなあ、と少し気にはなっていますけど。
 
大谷:寝る姿勢を工夫すると、症状が楽になるんですね。他に何か眠りのこだわりはありますか?
 
大西:単純にリラックスしたいからなんですけど、帰宅したら、コンタクトを外して、ブルーライトカットのPCメガネかけるようにしています。もう1年以上続けていますが、目の疲れ具合が違いますね。昔、睡眠セミナーを受講したときの講師の先生が「出張した時の帰りの新幹線では、PCメガネをかけている」と話していて、試してみようと思って、即買いしちゃいました。

自宅用の愛用メガネ

 
PCで作業する仕事が多く、目の疲れを感じることがよくあるので、ホットアイマスクの「めぐりズム」も使いますね。蒸気でじんわり温められるので、寝る前に使うと気持ちよくてリラックスできるんですよ。寝るときのこだわりは、乾燥からのどを守るために、必ずマスクをして眠ることです。それと、寝室には遮光1級カーテンをかけていますが、より光をシャットアウトするアイマスクも必須ですね。地震が来たら怖いよなと思いながら、フル装備で寝ています。

これで朝まで眠る準備万端!

 
パジャマや寝具は、特別こだわっていません。寝るときは、パジャマではなく、Tシャツとスウェットを着ています。寝具は、薄めのマットレスの上に布団を敷いて寝ています。敷きっぱなしではなく、毎日たたんで片づけているので、夜布団を敷くことが「これから眠るぞ」という切り替えスイッチになっているんだと思います。

規則正しい食生活と食後のゴロ寝に注意!

大谷:質のよい眠りのためには朝や日中の過ごし方も重要ですが、日中の過ごし方で気を付けていることはありますか?
 
大西:日中の過ごし方で気を付けていることはあまりありませんが、睡眠の妨げになる逆流性食道炎を悪化させないように、規則正しい食生活を送ることと、食後のゴロ寝をしないようにすることを心がけています。食後のゴロ寝は気持ちいいですが、食後すぐ横になると胃酸が逆流しやすいので避けています。
朝食は必ず毎日きちんととるようにしていますね。最近は、グラノーラにヨーグルトかけて食べることが多いです。それとバナナですね。

手前味噌ですが、グラノーラのおしゃれな朝食が最近のお気に入り

 
ちょうど今、4月から始まった社内イベントに参加しているんです。企業対抗のウォーキングイベントで、1日8,000歩以上歩かないと、スコアをカウントされないので毎日8000歩以上は歩くようにしています。1日の終わりに歩数を見て、思っているよりも歩いていないんだなと感じました。
1万歩以上歩いた日の翌朝は熟睡したと感じられますね。普段、運動する習慣はないのですが、これを機に、意識的に歩くといった運動習慣を続けていきたいです。

ウォーキングイベントに参加して、歩数をチェック! 休日は意識的に歩いて1万歩を達成!

 
大谷:最後に、フミナーズ読者に眠りについてアドバイスをお願いします。
 
大西:私の場合、逆流性食道炎をもっていて、完治を目指そう! というよりは、うまく症状をコントロールしていくしかないと思っています。薬をちゃんと飲んで、年1回の内視鏡検査をきちんと受けるようにしています。食生活に気を付けたり、横向きの体勢で眠ったりと工夫が必要だったりはしますが、毎日のことなので無理なく自分が続けられる範囲で行っています。私のように治りにくく、ずっと付き合う病気を持っている人でも、うまく付き合っていく自分なりの落としどころを見つけることが大事なんじゃないかと思います。

≪編集部:大西の眠りのポイント≫

眠れないときは、「今日眠れなかったら、明日はその分眠れるだろう」と割り切る眠るときは、目とのどを手厚くケアする持病(逆流性食道炎)の性質を知り、うまく付き合っていくポイントを探す
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