近い将来、出生証明書・パスポート・運転免許証などすべての公的身分証明書から、ジェンダー欄が消える日が来るのかもしれない。

6月30日にカナダのブリティッシュ・コロンビア州政府が、「性別不明」と記載した保険証を発行した。もちろん、世界初の出来事だ。

人の性別を決めるのは、医師ですか?

「人は生まれてすぐ性別を判断され、男女どちらかのコミュニティに入れられてしまう。女の子なら、可愛いものが好きになるような環境に置かれるよね」と、語るのはSearylちゃんの親であるKori Dotyさん。

自身が男性とも女性とも自認しない「ノンバイナリー」のトランスジェンダーであり、子どもの性別は本人にしか決める権利がないと伝えている。それはKoriさんが生まれた時に、生殖器だけを見て性別を決められたことによって苦しんだ、という過去があるからだろう。

昨年11月に友人宅で出産し、自分と同じ経験をしないために、医師が子どもの性別を決める性器検査はしなかったのだ。

性別欄には「U」の文字を

今まではMale(男性)のMか、Female(女性)のFのどちらかが記載されていた。Searylちゃんが持つのは、Unspecified(特定されていない)、Unknown(不明)を指す「U」の文字だ。

どちらの性別なの?とみんなが聞いてくるけれど、それはまだわからない。どちらかを選ぶのか、「U」の文字を続けるのか。強制のない世界で、自分の興味や関心に素直に生きてほしいと語るKoriさん。しかし、政府が認めたのは保険証だけ。今も「ジェンダーフリーID連合(Gender-Free I.D. Coalition)」と共に、性別を記入しない出生証明書を発行してもらうために闘っている。

Reference:Charmaine de Silva
Licensed material used with permission by KoriDoty,(Facebook)