4年もの歳月と数百万ユーロをかけた改装を終え、リニューアルオープンを果たした世界でもっとも古いホテルの1つである「オテル・ドゥ・クリヨン(Hotel de Crillon)」。写真は、カール・ラガーフェルドが内装を手がけたスイート「シュペット(Choupette)」。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ルイ16世(Louis XVI)の斬首の場であったコンコルド広場(Place de la Concorde)に面する、世界でもっとも古いホテルの1つである「オテル・ドゥ・クリヨン(Hotel de Crillon)」が5日、4年もの歳月と数百万ユーロをかけた改装を終え、リニューアルオープンを果たした。

 サウジアラビアの王子が所有するシャンゼリゼ(Champs Elysees)通りに佇む、この尊ぶべきパリのホテルは、アーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway)やチャールズ・チャップリン(Charlie Chaplin)といった著名人が常連客であった。今回、147人の職人たちが、世界でもっとも名声あるホテルのひとつである同ホテルの、細部の改装を遂行した。新古典主義の建物にある時代物のフレスコ画や金の葉の飾り、大理石の装具を修復したのだ。

■当初の予定から2年オーバー

 今回の改装は、前居住者であったクリヨン伯(Counts of Crillon)が1909年に建物をホテルとしてオープンして以来、初めての模様替えとなる。昨年、4年間の改装の後にリニューアルオープンした伝説的ホテルであるホテル・リッツ・パリ(Ritz Paris)に続く。クリヨンの修復は当初の計画より2年長くかかった。その1つの理由は、新しくスパとプールを建設するために地下2階分を掘り下げたためだ。

 室料は1泊1,200ユーロ(約15万円)から。コンコルド広場を見下ろす「バーンスタイン・スイート(Bernstein Suite)」の室料は20,000から25,000ユーロ(約260万〜325万円)にも及ぶ。この広場はフランス革命により1793年にルイ16世が斬首され、1944年の解放運動ではドイツ人狙撃兵らが群衆に向けて発砲した場所だ。

■カール・ラガーフェルドが装飾デザイン

 オテル・ドゥ・クリヨンは2013年からは「ローズウッドホテルズ&リゾーツ(Rosewood Hotels and Resorts)」によって管理され、以前147だった部屋数は現在124となっている。そのうち33室はスイートルームと、「シグネチャースイート」と呼ばれる最も贅沢な10室がある。そして、そのうちの2室はドイツ人ファッションデザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が装飾を手がけた部屋だ。

 ミシュランの星を獲得しているホテルのシェフ、クリストファー・アッシュ(Christopher Hache)は他のシェフの技術や材料を探し求める世界的任務を終えて、同ホテルにカムバック。アッシュはホテルの旗艦レストランである「レ・アンバサドゥール(Les Ambassadeurs)」を任されているほか、ブラッスリーやバー、ウィンターガーデンも担当する。

 何十年にもわたり、ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)やビル・クリントン(Bill Clinton)、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)やマドンナ(Madonna)といった著名人を魅了してきた同ホテルは、もともと1758年に建てられた。道を隔てた隣には、同じように象徴的なコンコルド広場を見張らす双子の建物が存在する。
【翻訳編集】AFPBB News