なぜ、ルーニーは移籍金ゼロでエバートン復帰? モウリーニョ監督が粋な計らいの理由を明かす

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ユナイテッドで歴史を作ったエースに対し、「復帰を求めた時、私は邪魔をできなかった」

 マンチェスター・ユナイテッドで13年間活躍したイングランド代表FWウェイン・ルーニーはエバートンへの復帰が正式決定した。

 移籍金ゼロで古巣凱旋と現地メディアが報じているが、ジョゼ・モウリーニョ監督が英雄に対する粋な計らいの理由を明かしている。英誌「フォー・フォー・トゥー」が報じた。

 31歳のエースはユナイテッドで歴史を作った。サー・ボビー・チャールトンのクラブ史上最多ゴール記録を抜く、559試合253得点を記録。リーグ優勝5回、UEFAチャンピオンズリーグ優勝1回などメジャータイトル12個の獲得に貢献した。

 ルイス・ファン・ハール前監督時代から中盤でも頻繁に起用され、昨季モウリーニョ監督就任後はベンチスタートの機会も増えた。

「私がウェインにずっと心酔していたことは有名な話だ。クラブでの在籍期間中に規範的なプロ選手であり続けた。長きに渡りこのクラブの歴史に残る存在だ。だが、偉大な選手が本人の希望する出場機会を手にできないのを見るのは簡単なことではない。彼がエバートン復帰を求めた時に、私は邪魔をできなかったんだ」

プロ意識を示し続けたルーニーにエール

 モウリーニョ監督はこう語った。昨季はFWズラタン・イブラヒモビッチ中心の戦術となり、中盤ではフアン・マタやアンデル・エレーラというスペイン組が重宝された。

 ルーニーは昨季リーグ戦で25試合に出場し、先発は15試合。クラブのレジェンドをベンチに置くことは勝利至上主義を貫くポルトガル人にとっても心痛の極みだったようだ。それでもキャプテンとしてプロ意識を示し続けたルーニーに対して、移籍金を取らないという粋な計らいを見せたのだった。

「彼の経験、集中力、気迫というものを失うのは痛手だ。彼の将来の成功を祈っているよ」

 ユナイテッドの覇道に立ちはだかるかもしれない英雄に、モウリーニョ監督はエールを送っていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images