専門家が回答!恐竜の卵、最大サイズは……?親の特定はどうしている?

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みなさんが「恐竜」と聞いて、はたまた恐竜作品を見て、気になることはどんなことがあるだろうか? 筆者が映画『ジュラシック・パーク』シリーズ、映画『ドラえもん のび太の恐竜』を見て思ったのが、恐竜の卵、育成についてである。それこそ大きなイメージのある恐竜だが、最大の卵の大きさはどのくらいになるのだろう? 生まれたばかりの恐竜の赤ちゃんは、人間や動物と同じように子育てをするのだろうか? 何よりも発見された卵の化石から親の特定はどうしているのか? 今回はそんな素朴な疑問について、専門家の見解を伺ったので紹介したい。

■恐竜の卵、最大サイズは……

恐竜作品を目にしていると、恐竜は卵から産まれてくるイメージが強い。しかし、みなさんもご存知のとおり、恐竜の大きさは人間の比ではない。

「卵もさぞかし大きいのでは?」と感じる人も多いと思うのだが、たとえば最も大きい卵はどのくらいのサイズなのだろう? 福井県立恐竜博物館の協力のもと、恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク推進協議会に回答してもらった。

「多くの恐竜は卵から生まれます。現在見つかっている最も大きな恐竜の卵は、長軸の長さで最大60cmに達する『マクロエロンガトウーリトゥス』という種類です」(恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク推進協議会、福井県立恐竜博物館)

長径60cmというと、例えるならラグビーボールを2倍程度にした大きさだ。そう考えると、なかなかの存在感だが、15m級の恐竜が珍しくないことを考えると、小さい気もする。あくまで最大60cmということは、恐竜の卵は私たちが思っているよりも大きくないのかもしれない。

ところで、「マクロエロンガトウーリトゥス」というのは、どんな恐竜なのか?

「化石となった卵は、卵殻のみが見つかることが多く、ほとんどの場合は親が特定できません。そこで、卵の大きさや形態、卵殻の厚さや結晶構造などで分類し、卵化石そのものに名前を付けることで、特徴の違う卵化石をそれぞれ区別しています。その中でも『マクロエロンガトウーリトゥス』は、表面には特徴的な細かい凹凸があり、長楕円をしていて、その長径が40cmを超えるものをいいます。」(恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク推進協議会、福井県立恐竜博物館)

なるほど、そういうことだったのか。マクロエロンガトウーリトゥスは恐竜の名前ではなく、卵の種類(名前)だったのだ。

恐竜の卵は見つかっても、どの恐竜の卵なのか、なかなか特定するのが難しいとのこと。まだまだ神秘と謎に包まれている恐竜の世界――。考えれば考えるほど、その魅力は深そうだ。

■恐竜も子育てをしていた!?

ちなみに、卵から産まれた恐竜の子どもは、どのようにして育っていくのだろう? 

筆者のなかでは、産まれたばかりの子どもの恐竜は歩けず、しばらくは巣の中でしか生活できないイメージがある。恐竜も人間やほかの動物と同じように、子育てをしていたのだろうか?

「孵化前後の化石の研究から、一部の恐竜では、生まれてすぐにある程度自由に歩き回れたと考えられています。子育てについては、種類によって関わり方が異なっていたと思われますが、鳥類に近縁な『トロオドン』などの獣脚類では巣をつくり、抱卵や子育ても行っていたと考えられています」(恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク推進協議会、福井県立恐竜博物館)

恐竜の種類によっては、ちゃんと子育てを行っていた。そう思うと、恐竜がより身近な存在に感じられる。

「まだまだ謎も多い恐竜の卵や子育てですが、今年の夏には福井県立恐竜博物館で『恐竜の卵』をテーマにした特別展が開催されます。卵化石の産地として世界的にも有名な中国から、日本初公開となる貴重な標本が多数やって来ます。詳しくは博物館HPもチェックしてみてください」(恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク推進協議会、福井県立恐竜博物館)

専門家の回答は以上であったが、読者のみなさん感想はいかがだっただろうか。「教えて!goo」では「恐竜について気になること」と、引き続き意見を募集中である。

【取材協力】
・恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク推進協議会
・福井県立恐竜博物館

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)