コスモポリタンの今月の特集は「旅」。編集部員それぞれが「人生で一番忘れられない旅」について語ります。第一回目は、アシスタントKURUMIが経験した人生初の海外旅行について。

生まれて初めて行く外国って、誰しも忘れられない思い出ではないでしょうか? 私が初めて海外へ行ったのは、5歳の頃の夏休み。幼稚園を1カ月ほど休んで、母とアメリカ・ニュージャージー州の従姉妹の家へ泊りに行きました。なんだかよく分らないまま飛行機に乗り、12時間ほどのフライトの後JFKへ到着。空港から車に揺られ、私を待っていたのはプールとベースメント付きの2階建ての一軒家でした。東京の狭い住宅街育ちの私にとって、広い家で過ごせる夏休みにわくわくしたことを覚えています。

その家には年上の従姉妹がふたりいたのですが、ふたりとも学校や友達で忙しかったのと、ひとりはまさにアメリカの"mean girl"といった感じであんまり相手にしてもらえず...。プールで遊んだり、リスを観察したり、ラズベリーを摘みに行ったり、ひとりっ子で、もともとひとり遊びに慣れている私は、日本ではあまり経験できない自然との触れ合いを楽しんでいました。

もちろんこのとき英語は全く理解できませんでしたが、なぜか地元の幼稚園のサマースクールに通うことにもなり...。コミュニケーションがとれないので、泳げないにも関わらず、背が高いからといって深めのプールに入れられて溺れそうになったり、工作のクラスでは見よう見まねでオーナメントを作ったり、動物が好きなので、毎日迎えに来てもらうまで、幼稚園一角のアニマルタッチコーナーでヒヨコと戯れたりしていました。あと、大分食い意地が張った子供だったので(その点は今も変わらず)バーベキューランチにはしっかり参加し、"more"という単語だけ覚えてピクルスの増量やおかわりを催促していたそうです。

幼稚園が休みの日は、母とよくニューヨークへ遊びに行きました。今はもう潰れてしまいましたが、タイムズスクエアにあった「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ストア」がお気に入りで、トゥイティーのサングラスやピアス、お菓子など買ってもらったことをよく覚えています。このとき初めてエンパイア・ステート・ビルディングやセントラル・パーク、ブロードウェイ ミュージカルも訪れました。

また、マサチューセッツのカレッジに留学経験のある母は、当時の親友の家にも私を連れて行きました。そこには私と同い年の女の子がいて、どうやってコミュニケーションをとったのか分りませんが、一緒に絵を描いたり、バービーで遊んだり、驚くほど仲良くなりました。それから10年後のお互いティーンエイジャーになった夏休みにも、この家族の家に再び泊まりに行かせてもらうことにもなったり...。

おそらくこの頃の経験がきっかけで、外国、特にアメリカに行くことが好きになったと思います。日本と違う環境、考え方、ファッション、カルチャーが面白くて、その後も高校や大学の長期休暇中に(時には学校をさぼって)ひとりでふらふら海外へ遊びに行くようになりました。中学生以降は授業のおかげで英語が理解できるようにもなり、外国人とコミュニケーションをとることが楽しく感じ、大学は英文科に進学することにしました。そして、旅行中によく買っていた雑誌、『Teen Vogue』や『SEVENTEEN』、ローレン・コンラッドのリアリティショー『The Hills』の影響で、エディタ―に憧れるようになり、現在に至ります。

外国を訪れるのって、お金も時間も必要なので最初はなかなか踏み出せないステップかもしれないですが、編集長が言うように旅をすることによって色んなチャンスが広がったり、人生に大きな影響を与えられるかもしれません。