イベント時に語った三池崇史監督

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 海外の映画祭で特集が組まれるほど国外からの人気も高い映画監督・三池崇史監督が、自身の海外進出作品関連について、現地時間3日に行われた第17回スイス・ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭で行われたトークイベント「Rencontre avec Miike Takashi」内で語った。

 まず、自身初のハリウッド監督作となる予定だった『ジ・アウトサイダー(原題) / The Outsider』について口を開いた三池監督。当時の主演にはトム・ハーディが予定されていたが彼がドタキャンをしたため、それに伴い残念ながら監督も降板へ。現在は別の主演俳優&監督で進められているが、当時のことを監督は、「あと撮影まで1か月と少しのときに、トム・ハーディがやっぱりやらないと電話がかかってきて。僕らは韓国でロケをして準備していた。でもアメリカから電話がかかってきて、すぐ日本に帰っていいと」と述懐。そして今もプロデューサーらとは会っておらず、弁護士同士で話し合いを続けているという。だがやはり作品への心残りはある様子。「そろそろ完成するんじゃないでしょうか? 俺は見ないけれども」と笑みは浮かべつつも、悔しさをにじませていた。

 一方で順調に進んでいるのが、サモ・ハン・キンポーとタッグを組んで進めている中国映画。監督いわく「純粋な中国映画」だという本作の打ち合わせは、北京で行われているとのこと。「非常に経済的に中国は勢いがあって、中国国内に4万スクリーン、インターネット(配信サイト)も中国国内だけで世界と同じくらいの会員数がいて。完全に中国国内だけでペイできる形になっているんです」と説明。また「世界中からいろんな監督たちを呼んで作ろうとしている」と語ると、三池監督がメガホンを取り、サモ・ハンはアクション監督を担当していると説明。「どんな映画にするかと、脚本がなかなか難航していますが、できれば来年には撮影できればと思っています」とのこと。

 また三池監督は「ただこの前サモ・ハンと打ち合わせをしたんですけれども」と切り出すと、「写真は撮ったのですが、サインをもらい忘れたので……もう一回会わないと……」とジョークを飛ばし、会場の笑いを誘っていた。(編集部・井本早紀)