ウォルバーハンプトンへ移籍したルベン・ネベス【写真:Getty Images】

写真拡大

 イングランド2部(チャンピオンシップ)のウォルバーハンプトンは、ポルトに所属していたポルトガル代表MFルベン・ネベスの獲得を8日に発表した。プレミアリーグのトップクラブ移籍も噂された若手有望株が2部クラブへ移籍したことは、大きな驚きだと捉えられている。

 現在20歳のルベン・ネベスは、すでにポルトガルA代表にもデビューしている期待の若手選手。2015/16シーズンのチャンピオンズリーグでは、18歳でポルトのキャプテンマークを巻いて出場し、大会史上最年少でキャプテンを務めたことも話題となった。

 この夏の移籍市場ではリバプールや、チェルシー、ユベントスなどが獲得に関心を抱いていると報じられていた。だが移籍先として発表されたのは、2012年以来プレミアリーグから遠ざかっており、昨季のチャンピオンシップも中位の12位で終えているウォルバーハンプトンだった。

 移籍金は報道によれば1580万ポンド(約23億円)で、ウォルバーハンプトンのクラブ最高額となるだけではなく、チャンピオンシップでも歴代最高額の選手になるという。だがビッグクラブが4000万ポンド(約58億7000円)での獲得を狙うとも報じられていた選手としては、金額的にも評価額から大きくかけ離れた取引となったようだ。

 米『ブリーチャー・レポート』は「今年最も奇妙な移籍」と記述し、他にも複数メディアがこの移籍の違和感を伝えるなど、ルベン・ネベスのウォルバーハンプトン入りは大きな驚きをもって受け止められている。その異例の移籍が実現した背景には、同選手の代理人の存在があるようだ。

 ルベン・ネベスの代理人を務めるのは、クリスティアーノ・ロナウドやジョゼ・モウリーニョ監督の代理人でもあり、「スーパーエージェント」と呼ばれるポルトガルのジョルジュ・メンデス氏。同氏は昨年、ウォルバーハンプトンが中国の新オーナーに買収されるにあたり、アドバイザーとして大きな役割を果たしたという。

 新シーズンからウォルバーハンプトンの監督を務めるのは昨季ポルトを率いたヌーノ・エスピリト・サント氏であり、やはりメンデス氏がその代理人を務める。メンデス氏はウォルバーハンプトンの選手補強に強い影響力を行使し、自身の担当する選手をこのクラブへ連れてくることで、より高値での売却に向けた「ショーウインドウ」として利用しているという見方も伝えられている。

text by 編集部