ベルリンに拠点を置く音楽ストリーミングサービスのSoundCloudは現地時間7月6日、スタッフに大規模リストラを通知していたことが分かりました。全スタッフの約40%がその対象であり、成長を続けるApple MusicやSpotifyとは対照的な苦境に陥っています。

リストラとオフィスの閉鎖


 
420人のスタッフのうち173人をリストラするSoundCloudは、さらにサンフランシスコとロンドンのオフィスを閉鎖して運営をベルリンとニューヨークに集中させる予定です。
 
2017年1月には資金不足に陥っているとされたSoundCloudですが、最高経営責任者(CEO)のアレックス・リュング氏は「過去12ヵ月で収益が2倍になっており、今回の決断は利益に繋がる」とブログに投稿しています。しかし、12ヵ月で増えたとされる収益の詳細には触れていません。

買収と削減の展望

2016年にSpotifyはSoundCloudの買収を検討していましたが、交渉を断念しています。また、New York Postは2017年7月の初めに、Apple Musicを含めたライバルの音楽サービスがSoundCloudを獲得しようとしていると報じています。
 
一方、CEOのアレックス・リュング氏は今回のリストラやオフィスの閉鎖は自社の独立を保つためで、今後のコスト削減と増収の目的も同様であると述べています。

ミュージシャンにとってのSoundCloud


 
音楽ストリーミングでは、圧倒的なユーザー数を誇るSpotifyをApple Musicが追いかけている構図がよく注目されますが、特にレコード会社に属さないミュージシャンにとってはSoundCloudも欠かせないサービスの一つです。
 
SoundCloudは会員登録をすれば誰でもすぐに楽曲をアップロード・公開できるため、インディーズミュージシャンが多く参加しています。
 
多くの機能が無料で使え、コメントやフォローもできる音楽SNSとしてミュージシャンの交流の場になっています。有料会員ではアップロード制限の解除や、再生に関する詳しいアナリティクスの閲覧が可能です。
 
企業・リスナー目線から語られることが多いSpotifyやApple Musicに対し、SoundCloudの未来はまず、プロ・アマを問わないミュージシャンの視点から考える必要があります。
 
独立性を維持しながら成長を望むSoundCloudは、ストリーミングの二大巨頭とは異なる土俵でいかに楽曲の作り手に魅力的なサービスとなれるかを追求することになるでしょう。
 
 
Source:The Guam Daily Post
(Nakadomari)