疲れが溜まっていたり、睡眠不足が続いたりすると、目のまぶたがピクッとけいれんすることがあります。すぐに治れば問題ありませんが、長く続いたり繰り返すようになると気になりますよね。目のまぶたのけいれんについてご紹介しましょう。

日常よくある「眼瞼ミオキミア」

まぶたのけいれん自体は、決してめずらしいものではありません。スマホやパソコンの使いすぎ、または寝不足である時などに、まぶたがけいれんすることはよくあります。日常起こりやすいまぶたのけいれんは「眼瞼(がんけん)ミオキミア」と呼ばれ、1日に数回けいれんが起こることもあります。しかし多くの場合は、休養を取り目の酷使を避けるようにすれば、自然に治ります。

目が開けづらくなる「眼瞼けいれん」

眼瞼ミオキミアとは異なり、生活に支障の出やすいのが「眼瞼けいれん」です。病名に「けいれん」という名前が付いているものの、まぶたのけいれんがあるとは限らず、不自然な瞬きが増えたり、目が開けにくくなるといった症状があります。まぶたの開閉は、脳の指令により行われますが、何らかの原因で、脳の指令がうまく届かなくなってしまうことが原因とされています。眼瞼けいれんになると、まぶたの開閉が難しくなるだけでなく、光を異常にまぶしく感じたり、目の乾燥やゴロゴロ感を伴うため、目を開けているのが辛くなります。このような症状からドライアイと間違われることも多いそうです。

眼瞼けいれんの治療法に決定的なものはなく、様子をみながら対処療法が行われます。最も多いのが、目の周りの皮膚に微量のA型ボツリヌス毒素(ボトックス)を注入する方法です。シワ取りでよく知られているボトックス注射ですが、微量のボツリヌス毒素は、神経がけいれんを起こすのを抑える働きがあります。 

「片側顔面けいれん」でまぶたがピクピクすることも

目のまぶたのけいれんが起こりやすいもう一つの原因に、片側顔面けいれんがあります。顔の片側どちらかに起こることがほとんどで、初めは目の周りのみ、けいれんすることが多いそうです。症状が進むと、顔全体の筋肉がピクピクと動くようになり、食べたり話したりして顔の筋肉を使うとき、また緊張すると症状が出やすくなります。片側顔面けいれんは、血管あるいは腫瘍が神経に触れ圧迫することで、起こるとされています。治療は外科手術により血管などが神経に触れないように処置をすることもあります。しかし眼瞼けいれん同様に、ボツリヌス毒素を注入して、けいれんを和らげる方法が取られることが多くなっているそうです。

たまにまぶたがピクッと動く程度なら、過剰な心配をする必要はないでしょう。しかし目を開けているとまぶしくて辛いと感じたり、まぶた以外の場所でもけいれんが起きるようであれば、早めに眼科を受診することをおすすめします。まぶたや顔の痙攣は身体の危険信号であると頭に入れておきましょう。


writer:Akina