米韓合同の実弾演習で、韓国・江原道寧越郡上空を飛行する米軍のB1Bランサー戦略爆撃機。韓国国防省提供(2017年7月8日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】北朝鮮は9日、米韓が北朝鮮をけん制する目的で実施した実弾演習について、朝鮮半島(Korean Peninsula)での核戦争のリスクを「臨界点」まで高めるものだとして米国を激しく非難した。

 北朝鮮は先週、米本土のアラスカ(Alaska)州に到達可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に初めて成功したと発表。朝鮮半島の緊張が高まるなかで8日、米韓軍は韓国で実弾演習を実施した。北朝鮮のミサイル発射に「毅然(きぜん)と対応する」ための演習では、米軍の爆撃機2機が「敵」のミサイル発射装置を破壊し、韓国軍機が「地下戦闘指揮所」に対する精密照準爆撃を行った。

 朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」は、「火薬だるの上で火遊びをするな」と題した論説のなかで、実弾演習によって緊張を徐々に高めていると米韓を非難。朝鮮半島を核戦争の可能性においては「世界最大の危険地域」と評し、「米国はその危険な軍事挑発によって、朝鮮半島での核戦争リスクを臨界点まで高めた」と米国を非難した。

 8日の実弾演習で米軍のB1Bランサー(Lancer)戦略爆撃機は朝鮮半島を南北に隔てる軍事境界線近くまで飛行した他、約900キロの爆弾を投下するなどした。

 北朝鮮はこの演習について「朝鮮半島で核戦争の導火線に火をつけようとする戦争屋たちによる危険な軍事的策略だ」とし、「ささいな誤判断やミスは即時に核戦争勃発につながり、それは必然的に新たな世界大戦につながるだろう」と述べている。
【翻訳編集】AFPBB News