奈津子×安蔵靖志の「最新家電」丸わかりニュース:2017年6月

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元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。第9回は2017年6月に発表された家電製品を紹介します。ソニーが力を入れる“おもちゃ”からAppleの新iPadまで、家電好きにはたまらない内容です。

安蔵:ソニーが新規事業を創出する「SAP(Seed Acceleration Program)」の一環として、デジタルトイ「TOIO(トイオ)」を発表しました。ソニーグループとしては以前にこの連載でも紹介した「KOOV(クーブ)」という「プログラミング学習キット」もありますが、学習向けではなくシンプルに楽しめるおもちゃという意味ではTOIOが初めてかもしれませんね。


ソニーが2017年12月1日に発売する予定のデジタルトイ「TOIO(トイオ)」(市場推定価格2万円前後)。キューブ型のロボット(コンソールの右側にあるキューブ型のもの)に工作物やキャラクターなどを載せて遊べる体感トイプラットフォーム。コンソールにカートリッジ(写真中央奥)を挿すことで、さまざまな遊び方ができる

奈津子:TOIOは紙を切って工作したり、レゴのブロックを載せたりしながら、直感的にロボットを動かして楽しめるようになっています。電車のつり革のようなシンプルなコントローラーが付いていて、コンソールの画面がかなり小さいのが印象的でした。かなりデジタル技術を駆使したおもちゃなのですが、どこかアナログ的なのが新鮮です。

▲コントローラーはつり革のような独特のデザインになっている

安蔵:KOOVが「ロボットプログラミングを学習する」というのが最大の目的なのに対し、TOIOはロボットを軸にしながら「頭と手を使って昔ながらの遊びをする」といった方向性なのが興味深いですね。

奈津子:担当者は「おもちゃそのものに対しての洞察力と想像力を伸ばしたいので、遊ぶ際に画面をあまり見てほしくない」と話していました。デジタル技術を駆使しているのにもかかわらず、スマホをあえて必須にしていないのも、親御さんからすると安心感がありますね。

▲開発担当の方と対戦中。コントローラーを駆使しながら、レゴブロックが載ったロボットをぶつけ合わせている

安蔵:基本セットが約2万円からと決して安くはないので、ついつい「プログラミング学習もできるのか?」とか「スマホと連携してアップデートすることは可能なのか?」とか気になってしまいましたが(今後出てくるタイトルによっては可能になる可能性もあるとのこと)、狙いはそこじゃないんですよね。竹とんぼを作ったり、コマを回したり、メンコにロウを塗ってカスタマイズする……みたいな昔ながらの遊びを、ロボットを使って体感できるというところにTOIOのミソがあるのかなと思います。

奈津子:そうですね。スマホを子供に与えないのはいろいろな面で安心ですし、子供が夢中になって遊ぶゲームはいかんせん、画面にかじりついているイメージがあります。図画工作的な要素もありながら、最先端のテクノロジーが融合されていて、いいとこ取りで絶妙なバランスという感じですね。お値段はちょっとお高いですが、子供たちのクリエイティブな発想が生かされるので、親御さんにとってもいいのではないでしょうか。

▲紙と発泡スチロールで作った工作物を載せたロボットを、付属の冊子にある2次元コードに近付けてスキャンすると、独特の動きをロボットに読み込ませることができる。ロボットに生命を与えるような感覚が興味深い

安蔵:バルミューダが「バルミューダ ザ・ゴハン」を2月に発売しましたが、そのときに寺尾社長が話していた「カレー」がついにできあがったようですね。

奈津子:私は発表会にはうかがえなかったのですが、「カレーとの相性が抜群にいい」と言いつつカレーが出なかったとか(笑)。

安蔵:そうなんですよ。先日発売した「バルミューダ ザ・カレー」は、創業60年を超える上野の老舗、デリーとのコラボレーションによって生まれた「カレーソース」です。

▲バルミューダが2017年2月に発売した「バルミューダ ザ・ゴハン」(直販価格4万1500円)と、6月に発売したばかりの「バルミューダ ザ・カレー」(同750円)

奈津子:「製品」ではなく「体験を提供する」という発想はバルミューダの寺尾社長ならではですが、まさかこのタイミングでカレーを出してくるとは思いませんでした。私は激辛食品が苦手な方なんですが、これは不思議と自然にスプーンが次々と口に運ばれていきました。

▲試食会で提供されたカレー。サラサラで、硬めに炊かれたご飯との相性がよかった

安蔵:頭皮からジワッと汗が出てくるような辛さですが、甘味もあって食べやすいですよね。

奈津子:タマネギの甘みが特に効いていて、自宅ではなかなか味わえないプロの味、それでいてどこか懐かしさもある印象でした。製品はカレーソースのみなので肉や野菜は別で用意する必要があるため、通常のレトルト以上に手間はかかりますが、それだけの魅力はある味ですね。特に歯ごたえのあるバルミューダ ザ・ゴハンの独特な味のご飯にはベストマッチだと感じました。

▲バルミューダ ザ・カレーを試食!

安蔵:家電メーカーが食品を販売するのは販路が異なるので大変でしょうが、ユーザー体験を重視するバルミューダならではの取り組みとして興味深いですね。

奈津子:寺尾社長は「素晴らしい恋のようなカレー」と表現されていて、正直“恒例の寺尾イズム”だなと思いました(笑)。でも食べてみて納得。口に含んだ瞬間の「いま一体、なにが起きたのか!?」と不思議に思う気持ち、続けて口に含んだときの「運命としか思えないような感覚」、さらに食べていくと「なるほど、このひと(カレー)しか自分にはありえない」……なかば観念するような感じにも似たなんとも言えない感情になりました。確かに、これは恋以外のなにものでもないかもしれません。

安蔵:相当ですね(笑)。

安蔵:フジ医療器から、高級マッサージチェアが登場しました。この連載でも、以前に「ロースタイルマッサージチェア AS-LS1」を紹介しましたね。

奈津子:あれは個人的にはかなり魅力的に感じましたが、今回はそれよりも価格帯も上がり、“ザ・マッサージチェア”という感じです。

▲フジ医療器が2017年7月1日に発売した「CYBER-RELAX マッサージチェア AS-1100」(写真左、実勢価格48万8000円)と「リラックスマスター AS690」(写真右、同25万8000円)

安蔵:ロースタイルのモデルはインテリア性を追求したモデルでした。今回のハイエンドモデルは重厚感のある、昔ながらの雰囲気ですね。

奈津子:でも、内蔵されているテクノロジーは圧倒的でした。普通はもみ玉が背中をマッサージするときに体が前に押し出される感じがあるのですが、これは左右から肩のあたりを固定してくれるので、無理なくリラックスしながらマッサージを受けられる感じでした。

▲「AS-1100」を体験する奈津子さん

▲エアーバッグで肩のあたりを固定するため、もみ玉がしっかりとツボを押してくれる

安蔵:エアーバッグで手足を揉むというのは前からありますが、足を伸ばしてくれる機能なども魅力ですね。

奈津子:手足は体以上に丁寧に施術を受けられて、本当に人間の手で揉まれているみたいでした。

▲足をエアーバッグで固定してから伸ばしてくれるだけでなく、新搭載の専用ローラーによる「足裏つかみ指圧」が痛くて気持ちがいい

安蔵:個人的には足ツボをゴリゴリと揉んでくれる機能がかなり気に入りましたね。

奈津子:若者向けのスタイリッシュさはありませんが、お年寄りでも分かりやすい操作性など、使い勝手の良さも光っていましたね。約50万円という超高級モデルですが、月に数回マッサージ店に行く人なら早めに元が取れるので、結果的にお得かもしれません。

▲リモコンはタッチパネルになっており、見やすくて分かりやすい

安蔵:アップルから新型「iPad Pro」も登場しましたね。

奈津子:安蔵さんは実際に使われているそうですが、いかがですか?

▲アップルが2017年6月に発売した「10.5インチiPad Pro」(直販価格6万9800円〜)

安蔵:最新の10.5インチiPad Proは、9.7インチの従来モデルとほぼ同サイズで約20%大画面化しました。また、オプション品のApple Pencilが本当に鉛筆などと同じ感覚で文字からイラストまでスラスラとかけるのが使いやすいです。キーボードの「Smart Keyboard」(別売品)もノートパソコンほどではないですが、ストレスなく文字入力できますよ。

▲10.5インチiPad Proに別売のキーボード付きカバー「Smart Keyboard」(直販価格1万7800円)を接続したところ

奈津子:私は普段MacBook Airを使っているのですが、仕事にもiPad Proを使える感じですか?

安蔵:Microsoft Officeもすべての機能ではないですが使えますし、3G、LTE対応のCellularモデルならどこでも一瞬でネットにつなげて作業ができます。パソコンに慣れている人はまだまだ工夫が必要ですが、アップルも秋に登場する「iOS 11」からファイル操作がしやすいアプリを追加するなどビジネス向けの機能を拡充する方向性のようなので、今後にも期待できそうです。

奈津子:スマホの使い勝手に慣れた人は、今後タブレットで仕事をする時代になっていくのかもしれませんね。

 

(取材・文/安蔵靖志 奈津子)

 

あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト、家電製品総合アドバイザー

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。近著は「予算10万円以内! 本気で原音を楽しむハイレゾオーディオ」(秀和システム)。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ〜ンの家電ソムリエ』にも出演中。

 

 

 

 

なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」