ロケッツのジェームズ・ハーデン【写真:Getty Images】

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リーグを代表する得点マシンが契約延長にサイン、カリーを超える総額259億円!

 NBAのヒューストン・ロケッツのエース、ジェームズ・ハーデンが、4年の契約延長で正式サインしたことが球団から発表された。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」によれば、金額はそれまでに結んでいた契約を合わせ、6年総額2億2800万ドル(約259億円)。史上最高額となる大型契約に、ロケッツファンは「ナイス!!」「ひげ男」と歓喜に沸いている。

 話題の主役となったのは、現役屈指のスコアリングマシンとして名を馳せるハーデンだ。

 ハーデンは2019-20シーズンまで契約が残っていたが、19シーズン終了後にフリーエージェントとなる権利を保有するため、ロケッツは契約延長を提示する運びとなった。球団は7月9日に「ロケッツのオーナー、レスリー・アレクサンダーが、チームがジェームズ・ハーデンと4年の契約延長でサインしたと発表」と正式リリース。金額は公表されていないが、ESPNは「ジェームズ・ハーデンに用意されたスーパーマックスの契約延長は、2022-23シーズンまでで、2億2800万ドルに達する」と伝えている。

 2009年にドラフト1巡目3位でオクラホマシティ・サンダーに入団したハーデンは、試合途中に出場して流れを変える“シックスマン”として台頭し、ロケッツに移籍した2012-13年シーズン開幕前に5年総額8000万ドル(約90億円)で契約更新。5年連続で平均25得点以上+オールスター出場、今年は初のアシスト王(平均11.2本)に輝くなど、スターダムを駆け上がった。豪快に蓄えたあごひげは、いまや彼のトレードマークになっている。

 ハーデンは球団を通してコメントを発表。「ヒューストンは僕にとって故郷です。(オーナーの)ミスター・アレクサンダーは、勝つことに全力で取り組んでいることを示している。私とチームメイトはタイトル獲得に向けて戦い続けたいと思っている」と想いを伝えた。

ファンも続々反応「妥当な金額だ」「おめでとう、俺のヒーロー」

 NBAでは先日、リーグ覇者ウォリアーズのステフィン・カリーが史上初の2億ドル超えとなる5年総額2億100万ドル(約225億円)で契約延長に合意したと報じられたばかりだが、今回のハーデンの契約は総額でそれを上回る天文学的な金額となった。

 ロケッツが公式ツイッターでハーデンの契約延長を伝えると、先日の電撃トレードでチームメイトとなった名手クリス・ポールや、メガスターのレブロン・ジェームズが自身の公式ツイッターで「おめでとう」と祝福したが、ファンたちの間にもすぐに広がり、大きな反響を呼んだ。

「ナイス!!」

「彼はすでに永久欠番に値する選手さ」

「おめでとう、俺のヒーロー」

「ひげ男」

「妥当な金額だ」

 といった興奮の声が上がり、その熱はとどまるところを知らない。

 ロケッツは今オフ、リーグを代表するスコアラーのカーメロ・アンソニー(ニューヨーク・ニックス)の獲得にも動いているとされ、1994-95シーズン以来となる優勝に向けて着々とチーム作りを進めている。