家に帰りたい!実際にあった自力で長距離帰還したワンコたち

たまにニュースなどで何十キロ、何百キロという長距離を移動して飼い主のもとへ帰って来たという犬の話がありますよね。どうしてそんなことができたのか不思議でたまりませんが、そういった事例を3件紹介します。

エアデールテリアのマックスは72kmを帰還

アメリカ・ニューヨークでの出来事。ビル・クラークさんの愛犬マックスは、ビルさんと車に乗っている最中に追突事故に遭ってしまいました。その際に驚いたマックスは、後部座席から飛び出して近くの森の中へ姿を消してしまいます。結局マックスは見つからず、ビルさんは自宅へ帰り迷子犬捜索に乗り出しますが、数週間が経ってもマックスの情報は得られませんでした。
そんな折、1カ月程経過したところでビルさんが自宅へ帰宅すると、マックスが玄関前に座っていたといいます。
事故に遭ってマックスがいなくなった現場は、自宅まで州堺をまたぎ72kmもの距離がある遠いところ。マックスは体重が5kgほど減っていたものの、怪我はなかったとのことです。

シベリアンハスキーのムーンは124kmを帰還

2006年アメリカ・ネバダ州での出来事。ドグ・ダシールさんが、愛犬3頭とドライブに出かけ、レイルロード渓谷で犬たちに小休止をとらせていたところ、1頭ムーンが突如姿を消してしまいました。数時間探したものの結局ムーンは見つからず、ドグさんはその地の保護施設へ連絡を入れて帰宅しました。
すると1週間後ムーンが自宅のある町へ帰って来たのです。ムーンがいなくなったレイルロード渓谷から町までは、砂漠や川、山を越えて124kmもの距離があるところでした。

名犬ラッシーのモデル、ボビーは4,800kmを帰還

1923年、アメリカでの出来事。レストラン経営をするフランク・ブレイザーさんの愛犬ボビーは、コリーの血の入ったミックス犬でした。休暇をインディアナ州ウォルコットで過ごすため、ボビーを連れて車に乗っていたところ、ボビーが車から飛び出してしまいました。
数日間付近を捜索しましたが、ボビーは見つからず自宅のあるオレゴン州シルバートンへ帰ります。
そしておよそ6カ月後、ボビーは自宅に戻ってきました。
驚くのはその移動距離、なんと4,800km!6カ月かけて、6つの州とロッキー山脈を越える大偉業を自力で成し遂げ帰って来たのです。
このことを知ったオレゴン州の児童・動物愛護協会がボビーのアンケート調査を行ったところ多くの目撃証言が得られ、ボビーがたどってきた道中が判明していきます。これは後に「オレゴンの偉大なるコリー」という書籍となり、「名犬ラッシー」という有名な映画となりました。

犬には帰巣本能がある?

私たち人間は、経験や記憶から離れた土地からでも自宅に帰ることができます。ところが、動物には帰巣本能というものがあって、知らない土地からでも自分の巣へ戻ってくることができる「本能」があるといいます。
犬が迷子になっても帰って来た、という話は世界各国で報告されていて、犬にも帰巣本能があるのではないかと考えらえていますが、実際に科学的にはまだ証明されておらず、そのため推測ですが、以下のような説がありますので紹介します。

感覚地図を持っている?

犬は、優れた聴覚や嗅覚を活かして、音や匂い、空気や景色など五感で土地に関する記憶地図を作っているという考えがあります。
犬の嗅覚には、時間で変化する匂いも嗅ぎ分けられる能力があることが分かっているため、匂いから時間を把握できるともいわれ、また、気圧の変化にも敏感です。犬は、鋭い五感から得られたさまざまな情報から、自宅のある方角や道を割り出しているという説になります。

地磁気を感知する?

犬には地球の磁気を感知する能力があることがわかっています。
そのことから、地磁気の強さなどから地図を脳内に描き記憶していて、自宅のある方角がわかるのではないかと言われています。

特殊な脳細胞、方向細胞を持っている?

方向細胞と呼ばれる特殊な細胞を犬は持っているという説があります。
これは、特定の方角へ向くと活性化する細胞とのことで、その細胞の活動を感知することで現在いる場所や自宅のある方角を割り出しているという説です。

上記の能力を複合的に使っている?

前述した感覚地図・地磁気の感知能力・方向細胞などを複合的に利用して方角を割り出しているのでは、という説もあります。

まとめ

犬の帰巣本能については、本当のところの真偽はまだわかっていませんが、大昔犬が野生だった頃は、広い地域を群れで生活をしていたのですから、仲間とはぐれてしまっても大丈夫なようになにかしらの能力を持っていたのかも知れません。しかし迷子になっても帰って来られる犬もいれば、帰って来ることのできない犬がいるのも現実です。
犬の迷子は8月9月に増えるという話があります。花火大会があると、花火の音に驚いてパニック逃亡をしてしまう例が多いそうです。
犬の帰巣本能を過信せずに、もしも愛犬が迷子になってしまったときのための対策、迷子札や鑑札、マイクロチップなど、くれぐれも万全にしておいてくださいね。