テニス、ウィンブルドン選手権、女子シングルス2回戦。担架でコートから運び出されるベタニー・マテック・サンズ(2017年7月6日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)の女子シングルス2回戦で負傷し、外れた膝蓋骨の修復手術に臨むことになったベタニー・マテック・サンズ(Bethanie Mattek-Sands、米国)は8日、目がくらむような負傷を思い起こして涙をみせた。

 32歳のマテック・サンズは6日に行われたソラナ・シルステア(Sorana Cirstea、ルーマニア)との試合中に右膝をひねり、コートに倒れ込んだ。マテック・サンズが「お願いします、助けてください。お願い、お願い」と泣き叫ぶ声は非常に痛ましく、テレビカメラも激痛にもだえる同選手の撮影を中止した。

 この日、マテック・サンズは膝蓋骨が脱臼し、膝蓋けんが断裂したため手術が必要になったと明かした。

 フェイスブック(Facebook)に投稿したビデオの中でマテック・サンズは「キャリアの中でいくつものけがをしてきましたが、今回は間違いなく最悪です。膝がどうなっているのか医師にもっと診てもらうために、日曜日(9日)にニューヨーク(New York)へ飛びます。しばらく戦列を離れますが、乗り越えてみせます」と語った。

 これまでに女子ダブルスと混合ダブルスで四大大会(グランドスラム)7勝を含むツアー通算24勝を挙げ、さらに昨年のリオデジャネイロ五輪では混合ダブルスの金メダルを獲得したマテック・サンズは、まだけがをした時のビデオは見てはいないという。

 ウィンブルドン(Wimbledon)の病室で語るマテック・サンズは「足から破裂音が聞こえて、その後はすべてがスローモーションだったことは覚えいます。膝がきつくこわばったように感じて、脱臼か骨折をしたのは分かりました。ひどくびくついてしまって。今までで一番の痛みを感じたけがでした」と振り返った。

 試合が行われた17番コートはセンターコートから目と鼻の先だったにもかかわらず、医療スタッフの到着にかなりの時間を要したことが問題視されている。

 シルステアは、即座に助けを求めたのは自分と、自身のトレーナー、そしてマテック・サンズの夫だけだったとし、担架が来るのに10分から15分かかったと話している。

「写真は見ました。夫は脚を見るなと言ったのですが、『ちなみに、もう見てるから』と言い返しました。お願いだからカバーをしてと言いました。ソラナがやってきて、大丈夫と言ってくれました。彼女は友人として、そこにいてくれたんです」

「それと、医療スタッフの人に脚を真っすぐにしようとしないでとも言いました。やったら打ちのめすと。やるときには病院で意識がないうちがいいと。薬が効いて痛みを感じることもなかったので、彼らの手を焼かせてしまいました。そのあと、病院で起きたらもう脚はまっすぐになっていました」

 右脚を固定したマテック・サンズの元には近しい友人であるサニア・ミルザ(Sania Mirza、インド)、そしてシルステアが見舞いに訪れている。

 また見舞いのメッセージが多く届けられる中、リオ五輪で混合ダブルスのペアを組んだジャック・ソック(Jack Sock、米国)は、マテック・サンズの名前をシューズに書き込み7日の試合に臨んだ。
【翻訳編集】AFPBB News