二宮真琴がダブルスでグランドスラム初のベスト16入り、綿貫裕介との混合ダブルスでは金星ならず [ウィンブルドン]

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 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3〜16日/グラスコート)は本戦6日目を終え、男女シングルスはベスト16が出揃った。しかし日本勢は3回戦で錦織圭と大坂なおみ(ともに日清食品)が敗れてすでに全滅。女子ダブルスとミックスダブルスを残すのみとなっている。

 そんな中、23歳の二宮真琴(橋本総業ホールディングス)が33 歳のダブルス・スペシャリスト、レタナ・ボラコバ(チェコ)とのペアで、ワイルドカード(主催者推薦枠)のジョスリン・レイ/ローラ・ロブソン(ともにイギリス)との2回戦に6-4 7-6(4)で勝利。グランドスラム初のベスト16入りを決めた。

 しかし、2013年のウィンブルドンでダブルスのベスト4に進出した青山修子(近藤乳業)は、2回戦でヤン・ザオシャン(中国)とのペアで第7シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)/バーボラ・ストリコバ(チェコ)の強豪に挑んだが、4-6 2-6で敗れた。

 ダブルスが好調の二宮は、今回初めてミックスダブルスにも出場。パートナーは自身のコーチでもある綿貫裕介(橋本総業ホールディングス)で、全日本選手権3連覇中の国内敵なしの"混合ペア"だ。しかし世界となれば話は別で、27歳の綿貫のATPダブルス・ランキングは570位。二宮/綿貫でエントリーはしたものの、当初本戦には入れておらず「8番アウト」だったという。つまり、本戦から8組の欠場者が出なければ入れない。ほとんど不可能と思っていたが、ギリギリになって最後の最後に繰り上がり出場が決まった。

 グランドスラムには二宮のコーチとしてしか経験したことがなかった綿貫だが、選手として出場したばかりではなく、前日には1回戦を突破。この日は2回戦に臨んだ。しかも相手は第4シードのイバン・ドディグ(クロアチア)/サーニャ・ミルザ(インド)という、それぞれグランドスラムのダブルス優勝経験のある強豪ペアだ。第1セットでは6-5の二宮のサービスゲームでセットポイントもあっただけに、6-7(5) 2-6の敗戦は悔やまれるが、ここまでのディープな経験は、エントリー当初は思いもよらなかったことだという。

 二宮に同意を求めるように、「(現地で行われる参加のための)サインしてみるもんだね」と綿貫。明日からはまたコーチの顔に戻る。しかし、その初日はウィンブルドン休養日の〈ミドルサンデー〉だ。グランドスラムで試合が行われない"中日"をはさむのはこのウィンブルドンだけだ。

「ミドルサンデーを経験したかったのでうれしいです」と二宮。憧れの日曜日の予定については、「町に行こうと思っています」とざっくりとした返答だったが、綿貫が「パートナーのボラコバとどこかへ行こうかって話をしているところです」と補足した。パートナーとプライベートタイムを過ごす重要性は、例えばダブルスが非常に得意だった杉山愛さんからも何度か聞いたものだ。

 有意義な日曜日を過ごして、セカンドウィークをまだ勝ち進むためのエネルギーにしたい。

 なお、ミックスダブルスにはもう一人、穂積絵莉(橋本総業ホールディングス)も初出場している。31歳のプラブ・ラジャ(インド)とのペアで、前日から日没順延になっていた試合に勝利。二宮のダブルスパートナーのボラコバとジェームス・セレタニ(アメリカ)のペアを、5-7 6-4 6-2で破った。

テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)

※写真は「ウィンブルドン」のミックスダブルス2回戦に敗れた二宮真琴と綿貫裕介(ともに橋本総業ホールディングス)。二宮(手前)はレタナ・ボラコバ(チェコ)との女子ダブルスでは3回戦に進んだ。(撮影◎小山真司/テニスマガジン)