Photo by Kara Allyson(写真はイメージです)

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 ジャニーズ事務所から、ジャニーズJr.が大量流出するのではないか? とウワサされている。発端は今年4月、振り付け師がJr.たちに「今後デビューはない」と通告し、事務所に不満を抱くJr.が増えたことだ。

 Jr.だけならまだしも、デビュー組の中にも退所の可能性があるという。Kis-My-Ft2玉森裕太(27)もその一人だ。ジャニーズに詳しい記者が話す。

「香取慎吾(40)、草なぎ剛(42)、稲垣吾郎(43)といった元SMAP・3人の退所が発表され、元マネジャー・飯島三智女史(60)と合流するともささやかれています。飯島派だった玉森も、彼女が事務所を辞めてからも密会を重ね、独立を画策しているウワサがあります。他にも飯島派は多数いて、彼女が事務所を設立したら、Jr.だけではなくデビュー組の移籍も可能性があります」

 ジャニーズ事務所が陥っている、タレントの大量流出の危機。だが、思わぬ形でその危機を救う抑止力があらわれた。それが、元KAT-TUN田口淳之介(31)だ。

■元KAT-TUN田口の現実

 2016年3月に退所した田口。9月にはオフィシャルサイトを立ち上げて、11月にはインディーズでソロデビュー。2017年2月にはユニバーサルミュージックと契約して4月にメジャーデビューと、異例の速さで芸能活動を再開した。前出の記者がいう。

「田口は地方局やBSで自身のドキュメンタリーが放送されるなど、独立後の芸能活動は順調。それは、ちょうどSMAPの解散騒動時期で、ジャニーズ事務所が悪評を恐れて目立った妨害をしなかったという幸運もありました。ところが、メジャーデビューシングルは、初週オリコン17位、翌週には50位圏外とふるわず。6月発売の写真集にいたっては、特典が付いていたにも関わらず、売上1,270冊という大爆死。ジャニーズ、KAT-TUNの看板がなければ売れないということが露呈しました」

 そして、「この結果はジャニーズタレントの独立に大きな影響を与える」と続ける。

「他事務所にとっては、そこそこの人気しかないジャニーズタレントを移籍させても、旨味がないことを証明しました。そしてジャニーズタレントには、移籍は危険かもしれない、事務所に残るメリットが大きいことを、痛感させたでしょう」(前同)

 流出危機がささやかれているジャニーズ事務所だが、元KAT-TUN・田口の惨敗という現実が、抑止力になりそうだ。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する