ビートたけしの金言集「宴会で“もうジャンジャン飲んじまおう”」

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 先日、久しぶりに殿が宴会を開き、実に長い時間、殿とお酒に、しこたま酔う夜がありました。で、その酒席を開いた経緯が、少しばかり独特でした。

 6年前の夏、TBS系「情報7daysニュースキャター」で、その年の3月に大震災で大変な被害を受けた宮城・気仙沼港から生中継して、地元の水産業者の皆様に出演していただいた回があったのですが、その中継が縁で、殿いわく「宮城のあんちゃんたち」との交流が始まり、やがて、殿のもとへ宮城産の新鮮な海産物が送られてくるようになると、そのお礼を兼ね、「今度よ、宮城のあんちゃんたちを呼んで、宴会やるか」となり、“それならば”と、今度は宮城のあんちゃんたちが「せっかくのたけしさんとの宴会ですから、地元から新鮮な魚と仙台牛を持参して、たけしさんに喜んでもらいたい」といった流れにもなり、このほど、満を持して、殿のセカンドハウス「等々力ベース」にて“オール宮城特産物、食べつくし大宴会”が開かれることとなったのです。

 宴会当日、4トントラックで宮城から駆け付けたあんちゃんたちは、寿司を作るため、まずは駐車場で、持参したプロパンガスを使ってシャリを炊くと、お次はお肉を焼くため炭をおこし、てきぱきと下ごしらえを済ませ、殿を驚かせました。そんなあんちゃんたちの仕事ぶりを目のあたりにした殿は、

「こりゃーすげ〜な。とにかく今日は飲んで騒いでの大宴会だから。あんちゃんたちも準備なんかほっぽらかして、もうジャンジャン飲んじまおう」

 と、宴会をスタートさせたのです。そして途中、何度も、

「あんちゃんたち、もういいから、座って飲んでよ。もう十分いただいたから、とにかくジャンジャンやっちゃって」

 と、何度も声をかけていました。そして、「おい、お前らももっと飲めよ」と、弟子のこちらにも終始声をかけ、とにかくハッピーな空気しか存在しない、この上なく楽しい時間がグングンと進んだのです。この日、一貫してご機嫌で絶好調な殿は、

「よし、こうしよう! お前、今から外へ行って、〈お待たせしました。寿司、始めました! たけちゃん寿司開店〉って書いたのぼりを立てて来い! それで小さく〈非・明朗会計〉って書いとけ!」

 と、保健所の許可もないままに開店宣言を勝手にぶち上げると、

「もう今日は吐こうが漏らそうが何でもあり。勝手に飲んでくたばったもん勝ちだ!」

 と、とにかく飲み倒そう宣言を何度も放り込み、18時半から始まった宴会は、深夜2時を過ぎて、やっとお開きとなったのです。その間、殿はずーっと飲み続け、しゃべり倒していました。翌日、二日酔いでへばっているわたくしとは対照的に、

「また宮城のあんちゃんたち呼んで、宴会やんねーとな」

 と、まったく健康体の殿は漏らしたのです。改めて、殿、つくづくタフです!

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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集〜あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!