杉咲花と神木隆之介

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映画『メアリと魔女の花』初日舞台挨拶が7月8日、TOHOシネマ ズスカラ座で行われ、主人公メアリの声を演じた杉咲花をはじめ、神木隆之介(ピーター役)、小日向文世(ドクター・デイ役)、佐藤二朗(フラナガン役)、渡辺えり(バンクス役)、大竹しのぶ(シャーロット役)、西村義明プロデューサー、米林宏昌監督が登壇した。

『メアリと魔女の花』初日舞台挨拶、その他の写真

本作は、スタジオジブリ出身の西村プロデューサーが設立したスタジオポノックの長編映画第1作。イギリス人作家メアリー・スチュアートの児童文学をモチーフに、メアリが、森の中で7年に1度しか咲かない不思議な花「夜間飛行」を手に入れたことから、魔法世界に足を踏み入れていく姿を描く。

西村プロデューサーは「一生懸命作りました」と、スタジオジブリの制作部門解散後、ゼロから立ち上げて本作を完成させたことに安堵の表情を見せつつも、「苦しいことばかりで10キロ痩せました」と道のりが険しかったことを吐露。それでも「いま子どもは年間100万人生まれるかどうかという状況の中、子どもを主人公とした映画は作りづらくなっている。そんな中、子どもたちに向けた映画を作れるプロダクションが立ち上がったことは喜ばしいこと」と胸を張った。

周囲からは「ジブリ超え?」という期待の声が囁かれることに対して、米林監督は「僕の口からはおこがましくて言えません」と苦笑いを浮かべるが「スタジオジブリと宮崎駿、この2つの魔法の言葉が常に隣にありました。それを乗り越えないといけないという思いで作品に取り組みました。一歩ずつ進んでいきたい」と強い意志を見せると、西村プロデューサーは「スタッフも8割がジブリ出身の方々。僕らがジブリで手掛けた『思い出のマーニー』は超えられたらと思ってます」と力強く語った。

主演をつとめた杉咲は「大好きな作品です」と満面の笑みを浮かべると、米林監督と西村プロデューサーに自身が書いてきた手紙を読み上げる。「私は、この世界でスタジオポノックという新たな魔法が誕生したと思っています。それは、この映画を拝見させていただき、ここに戻ってくればいつでも力をもらうことができるんじゃないかって思えたからです。私自身は小さな力でしかありませんが、この作品に携わらせていただくことができて幸せでした」と目を潤ませながら感謝の意を述べると、客席からは大きな拍手が巻き起こった。
(text&photo:磯部正和)