5日、中国の抗日ドラマはその荒唐無稽さから「抗日神劇」とも呼ばれているが、その神劇に中国の専門家から批判の声が上がっている。写真は中国の抗日ドラマ。

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2017年7月5日、下着の中に手りゅう弾を隠し持つ中国人女性、手で日本兵を引き裂くカンフーの達人、石を投げて戦闘機を打ち落とすなどなど…荒唐無稽ぶりが目立つ中国の抗日ドラマは中国国内でも「抗日神劇」とやゆされているが、中国共産党内部の専門家からもこうしたドラマに批判の声が上がっている。新華社が伝えた。

中国共産党直属の中央党史研究室の孫麗萍(スン・リーピン)研究員は、娯楽を名目に歴史事実をねじ曲げた“神劇”を強く批判。「9・18事変(満州事変)から14年続いた抗日戦争では死傷者3500万人を出した。日本軍が中国で働いた数々の悪行は世界の歴史上最悪の一幕であることは疑いない」と話した。

孫研究員は「南京での虐殺行為をはじめ、多数の被害者が生まれたことに対して、われわれ中国人はこうも気軽に考えていいものか」と疑問を呈し、歴史を完全に無視した内容の“神劇”は中国人のアイデンティティーをも無視していると指摘した。

また、そうした多大な犠牲を無視して中国軍や日本軍をおもしろおかしく作り替えてしまうのは、犠牲になった中国の英雄だけでなく、抗日戦争に協力してくれた国や人々の気持ちも無にするものだと批判している。(翻訳・編集/岡田)