ジャニーズ事務所からに退所・独立が発表されて以降、テレビのレギュラー番組の行方が注目を集めているSMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾。芸能マスコミは、ジャニーズ事務所が3人を今後も支援し、本人たちが希望すれば番組継続を認める方針だと報道していたが、事態はそんな楽観的なものではなさそうだ。

 そのことを痛感したのが、7月5日に放送された『おじゃMAP!!』(フジテレビ)で香取慎吾が発したセリフだった。

この日の放送は、夫を亡くした妻が再婚を決意して、支えてくれた家族や息子、新しい伴侶へ結婚式をプレゼントし、それを香取と山崎弘也が全面プロデュースするというもの。そんな結婚式のさなか、香取は新郎新婦のファーストバイト後、おもむろにケーキをすくってザキヤマの口元に持っていき、こんな言葉を発したのだ。

「末永く『おじゃMAP!!』が続きますように」

 いまの状況を考えると、この香取のセリフは明らかに意図的なものだろう。『おじゃMAP!!』が9月で終了させられそうになっており、それに抵抗するためにあえて口にしたとしか考えられない。

 実際、フジテレビは今月7日の役員の定例会見で『おじゃMAP!!』の存続について問われたが、石原隆取締役は「調整中。10月改編についてはこれから進めていきたいので、お答えできない」と明言しなかった。

「すでに方向はとっくに決まっている時期で、存続なら、騒動を沈静化させるために発表するはず。それを明言できないというのは。打ち切りが内定して、調整を始めているということでしょう」(スポーツ紙テレビ担当記者)

 同じことはやはり香取がMCを務めるテレビ朝日の『SmaSTATION!!』でも起きている。退所報道後の6月24日の放送、屋上でのオープニングで香取が「16年目の『スマステ』、今夜もですね、今までどおりに、いつも以上にがんばります!」と笑顔でガッツポーズをしてみせたのだ。また、SMAP解散発表直後の『スマステ』でも、香取はゲストの東山紀之に対してわざわざ「3度目も来てください」と、今後も番組を続けたいという意思を表していたが、これらの発言も『スマステ』終了の動きに抵抗したものと受け止められている。

「『スマステ』は独立発表前の段階で日刊スポーツが終了と報道していましたし、4日のテレビ朝日の定例会見でも、亀山(慶二)専務が『まだ決まっていませんので、お答えできません』と突き放すように答えている。終了がかなり濃厚になっています」(前出・スポーツ紙・テレビ担当記者)

 また、香取がこうした発言を繰り返している背景にはもうひとつ、ジャニーズ事務所の情報操作に抵抗するという意味合いもあるという。

 ジャニーズ事務所はこの間、表向きのソフトな姿勢とは裏腹に、テレビ各局に対して、3人の番組を終了させるよう激しいプレッシャーをかけてきたという。しかも、独立騒動のときのようなファンの猛抗議を避けるため、「事務所は継続を認めたが、本人たちの希望で終了」という情報操作を行ってきた。

 とくに、SMAP解散の原因としてスケープゴートにもされていた香取については『スマステ』について「香取がやる気を失っている」という情報をしきりにリークし、週刊誌やスポーツ紙に、香取の意志で『スマステ』が終了するかのような記事を書かせてきた。

 香取としては、『おじゃMAP!!』や『スマステ』が「終了」になっても、それは自分の希望ではない、ということをどうしても表明しておきたかったというのもあるはずだ。

 香取の心境を考えると、なんともやるせない気持ちになるが、こういう状況におかれているのは、香取だけではない。稲垣吾郎の『ゴロウ・デラックス』(TBS)も打ち切りが濃厚で、5日のTBSの定例社長会見でも存続について質問が出たが、編成担当の佐野英樹取締役は「まだ決まっていることはありません。10月改編につきましては、然るべき時に発表する」としかコメントしなかった。

 また、一時、存続説も流れた草なぎ剛の『『ぷっ』すま』(テレビ朝日)についても、同じく4日の定例会見では「まだ決定していない」の一点ばりだった。いまのところ3人のレギュラーで存続が明言されているのは、NHK『ブラタモリ』の草なぎのナレーションのみという状況なのだ。

「結局、ジャニーズ事務所のソフトな姿勢は表向きだけだったということでしょう。各番組とも、視聴率は悪くはないんですが、ジャニーズ事務所が怖くて、テレビ局側はとても継続なんて言えない。一時は、フェードアウト路線をとって、10月の改編ですべての番組を一気に終わらせることはしないんじゃないか、との見方も流れていましたが、ここにきて、やっぱりすべて終了じゃないか、という悲観的な情報も流れています」(前出・スポーツ紙テレビ担当記者)

 ただ、一縷の望みはある。前述したように、ジャニーズが今回、表向きだけでもこんなソフト路線を取ろうと思ったのは、ファンからの抗議を恐れたからだ。6月28日のフジテレビの株主総会では、「『おじゃMAP!!』は香取のタレント性あってのもの、9月以降も存続を」という意見が株主から出されたというが、こうした動きを強めていけば、ジャニーズ事務所やテレビ局が動きづらくなるはずだ。

 ジャニーズから独立する3人を守り、香取の願いを叶えるためにも、ファンはジャニーズ事務所の不当な仕打ちに対して変わらずに声を上げていくべきだろう。
(島原らん)