「そうめん」「ひやむぎ」「うどん」 その違いはなに?

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執筆:永吉 峰子(管理栄養士)


暑い夏にかけて食べる機会が多くなってくる「そうめん」や「ひやむぎ」。

普段何気なく食べてはいるものの、一体どういう違いがあるのでしょう?

そもそも、これらは「うどん」とは何か違いはあるのでしょうか?

そこで今回は、「そうめん」「ひやむぎ」「うどん」の違いや、それぞれのカロリー、おすすめの食べ方についてご紹介しようと思います。

そうめん・ひやむぎ・うどんは麺の太さで区分

そうめん・ひやむぎ・うどんは「乾麺JAS規格」「乾麺類品質表示基準」という制度によって分類されています。

分類の基準となるのは麺の太さで、基準は以下の通りです。

そうめん


乾麺の直径が1.3mm未満

ひやむぎ


乾麺の直径が1.3mm以上1.7mm未満

うどん


乾麺の直径が1.7mm以上


つまり、麺が細い順にそうめん、ひやむぎ、うどんということになります。この他に、幅が広いものは「きしめん」に分類されます(きしめんの定義:幅4.5mm以上、厚さ2.0mm未満)


また、そうめん・ひやむぎ・うどんのそれぞれに生地を引き延ばす工程などを手で行ったものは「手延べ麺」と呼ばれ、手延べそうめんなどと表記されています。

手延べと呼ぶには工程や作業時間などに基準があります。

また手で伸ばす際に技術も必要な為、機械を使ったものよりも高価になっています。

そうめん・ひやむぎ・うどんはカロリーの違い

そうめん・ひやむぎ・うどんのカロリーは以下のようになっています。

【ゆでた状態で100g当たりのカロリー】※製品によって若干の違いがあります。


・うどん 105kcal
・そうめん 124 kcal
・ひやむぎ 124 kcal

うどんは他の麺に比べて若干カロリーが低めになっています。

カロリーを気にされている方ならばうどんを選ぶとよいかもしれませんね。

時短調理には「そうめん」

そうめんの歴史

そうめんは日本の麺食文化のルーツとも言われる程、古い歴史があります。

今から約1200年以上前、現在の奈良県にある三輪山の神社で疫病に苦しむ人々を救おうと祈願が行われました。

その時の神の啓示により、小麦が栽培されてその小麦から糸状の麺が作られました。これがそうめんの起源とも言われています。

神事に起源がある為、現在でもご神前に奉納する神社もあるようです。

そうめんの調理ポイント

そうめんのゆで時間は製品によって違いがあるものの、約2〜3分です。麺が細いので他の麺と比べてゆで時間が短くなっており、時短調理に役立ちます。

麺が細い分麺と麺がくっつきやすいので、麺をよくほぐしてくっつかないように注意しましょう。

ゆですぎないのもポイントの1つです。

おすすめの食べ方

麺が細くのどごしがよいそうめんですが、その分早食いにつながってしまいます。また、そうめんだけだと栄養バランスも悪くなってしまいます。

そこでおすすめなのが、具をトッピングする方法です。

刻んだきゅうりやわかめ、ゆででほぐした鶏ささみなどはさっぱりとしていてそうめんとよく合います。

具材となじむ「ひやむぎ」

ひやむぎの歴史

ひやむぎなどの麺文化は今から約800年前に中国から日本に伝わりました。

その後、麺文化が進化、分類してひやむぎが生まれたとされていますが詳しいルーツはわかっていません。

江戸の蕎麦屋が発祥という説や、暑い時期に冷やした麦つまり、冷たい麺を食べるように作られた麺がひやむぎだという説など様々な説が存在しています。

ひやむぎの調理ポイント

ひやむぎのゆで時間は製品によって違いがあるものの、約4〜5分です。

そうめん同様、麺がくっつきやすいので、麺をよくほぐしくっつかないように注意しましょう。

ゆですぎないのもポイントの1つです。

おすすめの食べ方


 

ひやむぎも栄養バランスを考えると具材と組み合わせることがおすすすめです。

ひやむぎはそうめんよりも太い分、ややもちもちしていて具材とも絡むことが特徴です。

ですから、納豆やとろろなどねばねばした食材をのせると麺と絡んで美味しくいただけます。

納豆に、オクラやモロヘイヤなどの野菜を組み合わせると栄養バランスもよくなります。

もちもち食感は「うどん」

うどんの歴史

うどんのルーツは様々な説があります。

奈良時代に遣唐使によってもたらされたワンタンの様な食べ物がルーツという説や、平安時代に空海が四国に伝えたとする説などです。

これらの説は時期も発祥の地もばらばらです。

しかし、1300年代には日本各地でうどんを食べるようになり、街道沿いの茶屋の名物となっていったようです。

うどんの調理ポイント

うどんには乾麺の他、ゆでた状態で売られているものもあります。

ゆでたものは温める程度で食べられるのでゆですぎに注意しましょう。

反対に乾麺は芯が残らないようにしっかりとゆでるようにしましょう。

おすすめの食べ方

うどんは最も麺が太いので、つゆがよくからみます。その為、ゴマつゆや大根おろしをいれたつゆなどがおすすめです。

つゆを麺にかけて食べる場合は、半熟卵なども相性がよいでしょう。

夏に向けて食べることの多くなる麺類。栄養バランスに気をつけながら、それぞれの特徴にあった調理法を是非試してみてくださいね。

<筆者プロフィール>
永吉 峰子(ながよし・みねこ)
管理栄養士。大手小売企業にて店長、商品開発を経験後、現在は「健康」「食」に関する執筆を中心に活動中