By Drew Stephens

PCやモバイル端末のOS・ブラウザなどの市場シェアを調査するNetMarketShareによれば、PCのOSシェアはWindows 7が約49%、Windows 10が約27%とWindows 7/10だけで全体の4分の3以上を占めています。しかし、アメリカで行われた調査によれば、そのWindowsユーザーの21%がMacへの移行を検討していることが明らかになっています。

Who is most likely to switch from Windows to Mac?

http://www.vertoanalytics.com/chart-week-likely-switch-windows-mac/



21% of Windows users plan to switch to Mac, says survey - against 2% Mac to Windows | 9to5Mac

https://9to5mac.com/2017/06/28/21-of-windows-users-plan-to-switch-to-mac-says-survey-against-2-mac-to-windows/



調査会社のVerto Analyticsがアメリカのコンピューター所有者に対して調査を行いました。調査では、18歳以上のアメリカのWindowsユーザーに対して、今後6〜24か月以内に次の端末としてMacBookなどのApple端末を購入予定かどうかを尋ねています。調査の結果、なんと21%ものWindowsユーザーが将来的にAppleの端末(MacBookやiMac)に乗り換えることを検討していると回答しています。

さらに、Windowsユーザーを所得で分類したところ、15万ドル(約1700万円)以上を稼ぐ高所得者層のユーザーが最もMacへの移行に関心を持っていることが明らかになっています。なお、最もMacへの移行に関心を抱いていたのは15万ドル以上を稼ぐ高所得者層(20%)で、興味深いことに、次に関心を抱いていたのは所得が1万5000ドル(約170万円)以下の低所得者層(14%)でした。なお、低所得者層には10〜20代の若者が多いとのこと。



これに対して、Apple端末ユーザーの中でWindowsへの乗り換えを検討しているユーザーの割合は、なんとわずか2%でほとんどが乗り換えを検討していなかったそうです。

なお、WindowsからMacへの乗り換えを検討しているユーザーの割合は、デスクトップPCユーザーに限定するとより増えるそうで、WindowsのデスクトップPCを使用するユーザーの25%が今後6〜24か月でMac(iMacやMac mini、Mac Pro)への乗り換えを計画しているとのことです。



By DobaKung

また、WindowsからMacへの乗り換えを実行しているのは一般消費者だけではありません。2015年にIBMがWindowsとMacのどちらを仕事に利用するか従業員が選択できるようにしたところ、従業員の使用する端末への習熟度が向上したからか、IBM内のITサポート担当スタッフへの問い合わせが激減してスタッフを大幅削減することにつながったそうです。これにより、IBMは従業員ひとりにつき270ドル(約3万1000円)の節約に成功したそうです。

IBMによるMacの導入については以下のムービーで見ることが可能。日本語字幕をセットすればムービーに日本語字幕を付けることができます。

Mac@IBM Keynote Highlights | JNUC 2015 - YouTube